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ひとりたび  作者: 木卯さやの
12/34

連休初日…だから

あ、あの~

「傷心旅行では無くてですね…ぶどうを…その…ぶどう狩りに」

おずおずと2人に話す…と…。

「あら、そうなの?」

「はい。」

「1人でかい?あ、もしかして友人と落ち合うのかな?」

「い、いえ…一人、ゆっくり旅を…それで…あの」

更に…(汗)

「…」「…」

「?あ、あの…」

「…もしかして、…道に迷った?」

「い、いえ…宿に向かうためにその…」

「どこの宿に行くの?」

「えっと…和美荘です。」

「…あそこか。…ここから、結構距離あるよ?」

「え?!」

な、ナビでは20分位って…

「…タクシー…頼む?」「…どうする?」

…は

「はい…(汗)」

そ、そうしようかな…(汗)

「タクシー呼んであげるから、待ってて…」

「あ、ありがとうざいます…」

…。


つい傷心旅行かなって思った。けど…

1人でぶどう狩りとはね…恐れ入ったよ。

でも、意外にあんのか?…女の子一人でぶどう狩りとか紅葉狩りとか…。

まあ、何はともあれ、無事にこの旅を楽しんで欲しいもんだ。


お店の方がタクシーを…え?

「ガラケー?」

「もしもし?あ、すみません。薗です。すみません、1台お願いします。行先は和美荘まで…えぇ…よろしくね。」

…な、慣れた話し方…?

「…すぐ来てくれるって…。」「…そうか、良かった。」

良かった?

「今日、結構混むからね。ねーちゃん、ラッキーだったよ…」

ら、ラッキー?

「…今日、金曜日だし、連休初日だからね…。」

…そ、そうだ…。「今日って…シルバーウィーク…」あ…

「だから…ですか?」

「?」「?何が?」

「お宿の予約取ろうとしたら、殆ど満室でした。…」

「そりゃ」「そうですよ(笑)」

…そうですね…







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