賢者よりも賢者
楽しんでさえくれれば、私はそれで…
あれから1週間。
青いバッテリ缶の禁止生活が終わった。
その間、普通のバッテリ缶は飲んでよいと言われたが―――
「ウッ!!…青バッテリ欲が!」
という風に1週間ほどあの感覚が忘れられず、学校でもししょーの家でも上の空。
よだれもたらたら、口が緩くなっている…。
明日はようやく解禁!宴じゃ!!
おやすみ!!!!
・・・
翌朝、
「うっ…私は何であんな気持ち悪いことを…」
昨日、青バッテリ缶を使ったときのことを思い出した。
―――うわ!えっちだね///へパちゃん///
いや、キモ過ぎだろ…。
へパちゃんに嫌われてたらどーしよぉ…。
謝ろう…へパちゃんに。
1週間バッテリ缶のことだけ考えてたから、もう遅いか??
いや!やらないよりましだ!勇気だ!紬!
どう謝罪すれば受け入れてくれるだろうか…
・・・
土下座して、頭をこすりつけて、
「あの時は申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁあああ!!!!」
っていうのは、
「うるさい!」
って感じで”余計に怒らせる”とか、
「え!?なに??怖い!」
って”私が謝ることを想定していなくて普通に体調を心配される”とか、
どう考えても最適解ではない。
かといってプレゼントを用意するとかもできない。
なぜなら好みが分からないから…
そうだ!ししょー!ししょーに聞けばいいんだ!
・・・
「というわけでししょー、ヘパちゃんの好きなもの教えてください。」
「はぁ?今更遅いでしょ?だってもう1週間だよ?」
「それでも!謝るに!越したことは!ないじゃないですか!」
「私には謝らないの?」
「そりゃあ、ししょーは性的な考えがないので嫌でもないでしょう?と思っテ。」
「そうかそうか、君はそんなやつなんだな…。」
…失敗したぁ…。
・・・
「もう青バッテリ缶は飲みません!許してください!」
ししょーの助力を得られなかった私は、
フツ―に土下座して謝りました。
「え?前すごい勢いで殴っちゃったから気にしてないっていうか…むしろ私の方が申し訳ないっていうか…。」
え…天使?へパちゃん優しぃ…。
「ごめん!」
急に、へパちゃんが謝ってきた。
「え?なに?」
「あの時すぐ謝ってなかったなぁって思って!」
かわいい!
「これからも仲良くしてくれる?」
する!する!するから!そんなうるうるした目で見つめないで!
おじさんになっちゃう!
理性の関係で握手だけした。
手、ぷにぷにしてた。
・・・
「この度は不快な思いをさせてしまい申し訳ございませんでしたぁ!!」
私は今ししょーに謝っている。
「あ、そんなことはどうでもいいからさ、これ見てよ。」
そう言ってししょーは黒いものが入った瓶を取り出した。
よく見ると霧のように瓶の中で動いている。
「これは?」
「あぁ、これは――――」
「――――魔力だ。」
No.007 [魔力]
ししょーが開発した”魔法の素”
その正体はなんと―――




