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出発
「―――じゃあ、行こうか。」
「あぁ…」
ついにこの時が来た。
これから、紬が魔王に挑む。
紬は盛大なパレードもなしで、俺と劔だけを呼んだ。
「リーダー、これ付けといて。」
紬は俺になにか小さな物を渡した。
「これは…イヤホン?でも使えなくないか?電波は…?」
ふふ、と紬が笑う。
「魔道具ってファンタジーでよく見るよね、それだ。」
え?わりとすんごい発明…。
俺が目を点にして見ていると、
「それ付けてて。あとで通信する。」
紬が真剣に話す。
「んで、将来有望な君にはこれをあげる。」
紬は刀に剣をわたす。
刀には魔力が練りこまれている。
「防御魔法をここに展開すればもっと固くなる。君は速すぎて普通の剣はぶっ壊れちゃうからね。」
こくこくと劔は頷く。
「じゃあ、行ってくる。」
にっ!と口角をあげて笑う。
紬は次の瞬間、ソニックブームを出して消えていった。
・・・
『―――着いたよ、リーダー。』
敵地は、"南極"。
No.34 [ツムギフォーン]
人類初の魔道具。
紬がしゃべって通信できる。




