閑話、酸っぱい物が食べたい
アネウットが辛そうや。
凄く体調が悪そう。
調子を聞くと
「気分が悪く、吐き気がして、酸っぱい物が食べたくなるだけですよ」
「ファッ? 一大事や」
「ご心配なく。ただの妊娠のつわりです」
「妊娠? つわり?」
「妊娠するとこうなるのが普通なのですよ」
「ファッ? そうなんか」
ワイはつわりと言う病気を知った
ワイは一つ賢くなった。
次の日ワイは体調不良になった。
「体調がわるいんや」
「まあ。風邪ですか?」
「風邪ではありませんよ。馬鹿は風邪をひきません」
と母上が言う。
「当主様? それは酷いです」
「ワイは風邪ひかんのや。子供の頃から母上がそう言っとった」
「それは………」
何かを言いかけて止めた困り顔のアネウット。
「仮病以外の病には、かからんのやけども。でも今回の病は重病や」
「どんな症状なのですか?」
「体がだるく、食欲があんまり無い」
「まぁ………」
「極めつけは調味料。柚子のポン酢が飲みたくなるんや」
「まぁ………それはまさか、酸っぱい物」
「そうや。きっとワイも妊娠したんや。重病や」
「………」
「………」
母上とアネウットが顔を見合わせる。
「若様。妊娠は病気ではありません」
「フッァ? そうなんか?」
「馬鹿息子。アナタは妊娠してませんよ」
「なんでや? アネウットと同じ症状やで。なぁアネウット?」
ワイがアネウットに聞くと
「………若様。誰の子供を妊娠したのですか? まさかあのブラウザ?」
「ファッ?」
「やっぱり早く始末しておくべきだった!」
そんないきり立つアネウットを見て母上は
「アネウット冷静になりなさい。どんどん愚かになってますよ」
「そうですね。冷静にならなきゃ暗殺は出来ませんね」
「あの賢かった娘が、こんな事になるとは………私はとんでも無い息子を持ったのかもしれません」
母上が戦慄していた。
どうやらアネウットの病、【つわり】がワイに感染して、
ワイの【愚か】と言う病は、アネウットに感染した様だ。
何日、寝てればこの病は治るんやろなあ?




