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或る人のFIRE日記  作者: 鷺岡 拳太郎
2026年07月

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生きた証を抱きしめて (1)


故人の記録をどのように残すか。




多くの人にとっては「写真」だろう。


遺影も写真の一つだ。




また、最近では普通の人でも簡単に動画が撮影できるようになっているので、動画として記録を残している人も増えているのかも知れない。








写真や動画とは全く別の方法で、故人の記録を残す。




そのような取り組みをする一人の彫刻家を取り上げたドキュメンタリー番組を見た。


番組タイトルは『ザ・ノンフィクション 生きた証を抱きしめて ~愛するあなたとデスマスク~』。




フジテレビが毎週日曜日に放映している「ザ・ノンフィクション」シリーズの一つ。


世の中の様々なことをしている人に密着する番組だ。


世間的に有名ではない市井の人も取り上げていて、この「現代の日本」という社会の姿を様々な視点から映し出してくれる。


私が好きでよく見る番組の一つだ。








番組紹介には次のように書かれている。








『亡くなった人の顔を型取りし、その面影を形として残す「デスマスク」。


その製作に日本でたった一人、向き合い続けている“職人”が権藤俊男さん(72)だ。




製作の依頼は、幼い子どもを失った両親や、尊敬する父を亡くした息子など、深い喪失感を抱いた家族から寄せられる。愛するあなたにそばにいてほしい…そんな、かなわぬ思いに応えるため、権藤さんは静かに顔の型取りを進めていく。


完成したデスマスクを前に、涙を流しながら笑顔を見せる家族たち。そこに存在するのは、ただの“死者の顔”ではない。手に触れ、抱きしめることができる故人の面影であり、確かに生きていた証なのだ。




写真も動画も簡単に残せる時代に、なぜ遺された家族は「デスマスク」を求めるのか。愛する人の死と向き合う家族の思いと、その面影を残し続ける職人の覚悟を見つめた。』








番組では、デスマスク製作を生業にしている一人の男性に密着していた。



挿絵(By みてみん)


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