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或る人のFIRE日記  作者: 鷺岡 拳太郎
2026年07月

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一日の中に「遊び」を設ける(1)


自分にとって価値のある目標を設定して、その目標達成のために一日一日を精一杯生きる。




そのような生き方をしたいと思っている。




人生は「今日」という一日の積み重ね。


それ以外の人生は存在しない。


充実した意味のある「今日」を生きられなければ、充実した意味のある「人生」なんて絶対に生きられない。


私はそう信じていた。








私は23年末に会社を辞め、FIRE生活に移行した。




「会社」という枠組みの中では私が人生をかけて目指したいと思える目標を見つけ出すことができなかった。


このまま「会社」に居続けていると人生を無駄にしてしまっているような気がした。そして65歳まで自分が望みもしないことをひたすらロボットのように続けている未来を想像した時に、私はその想像の中の未来に絶望した。定年になってようやく「会社」という枠組みから逃れることができても、その時の私には体力も時間も多くは残されていない。そのような未来は絶対に嫌だった。


たとえリスクがあるとしても、「会社」という枠組みから離れて、私自身が望む未来に進む挑戦をするべきではないのかと思った。


だから私は「会社」を辞めたのだ。


もちろん、そもそも「会社」というものにうまく適合できなかったということもある。








私の中の理想とは、「私のやりたいこと、得意なことを仕事にする」ということだった。


別に何もせずに毎日を無為に過ごしたいと思っていたわけではなかった。そのような人生に意味があるとは思わなかった。それが「会社」という枠組みの中では無いにしても、「仕事」というものは人生において非常に重要な位置を占めている。その認識自体は変わらなかった。


だからこそ、私は「やりたいこと、得意なこと」を仕事にしたいと思った。


そのような働き方を実現できるのであれば、それこそ趣味のように働くことができる。だって、その仕事そのものが「やりたいこと」なのだから。そして「会社」とは違ってそこには「定年」という概念はない。


私がやりたいことをやりたいところまで続けることができる。




しかし人間は霞を食べて生きていくことはできないし、着るものも住む場所も必要になる。当然、それらを得るためには「お金」が必要になる。




だから私はまず、金融資産から不労収入を獲得し、金銭面で不安がない状態を作ることを目指した。


その上で、お金のことを気にせずに「やりたいこと、得意なこと」を仕事にするための活動を続ける。


それが私の基本的な人生戦略だった。








現在、その目標を実現するためのタスクを一日の中に目一杯詰め込んでいる。








しかし最近、一日の中にもう少しゆとりを作ってもいいのかも知れないとも思っていた。




人生は短距離走ではない。長距離走のようなもの。


全力疾走を続けていても、絶対に続かない。




なので、目標に向けて精一杯努力する中でも、一日の中にバッファのような「遊び」を設けることを考えていた。



挿絵(By みてみん)


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