ヤマザキ春のパンまつり(5)
私は家の近くにあるデイリーヤマザキに向かった。
自動ドアから店内に入る。
その店はこじんまりとした店だった。ざっと見たところ、それほど品揃えが多いという訳でもなさそうだ。最新のセブンイレブンやファミリーマートの店と比べて、デイリーヤマザキの店内はどこか「一昔前のコンビニ」を彷彿とさせる。それは古さでもあるかもしれないが、また、私にとっては「懐かしさ」でもあった。
平日の午後の早い時刻という時間のせいなのか、私以外に客はいなかった。
私はそのままレジに向かう。
手には、30点のポイントシールを貼ったシール台紙を持っていた。
奥から店員が出てくる。
私は、「すみません。お皿の交換をお願いできますか」とシール台紙を差し出す。
すると、店員はすぐに私の要望を察したのか、「はい。ありがとうございます」と言って、その台紙を受け取った。
台紙にざっと視線を巡らせ、そのままレジの隅に向かう。
そして、茶色い紙袋に包まれた皿をつかみ、それを私に手渡した。
私はそれを受け取り、バッグの中に入れた。
家に帰って、その紙袋からさっそく皿を取り出してみる。
皿のサイズは想像したよりも少し大きい。
ただ、使い勝手が良さそうな皿だった。何よりもシンプルな形状で、シンプルな白色というのがいい。毎日使うものはシンプルであるほうが飽きが来ない。
私は皿を裏返す。
そこには「MAID IN FRANCE」と刻印されていた。
私が日常的に使っている皿は基本的には100円ショップで買った中国製のものだ。中国製の皿でも問題なく使えるのでそれはそれでいいのだが、やはりフランス製の皿を使うとどこか気持ちが上がる。
私は皿を洗剤で一度洗い、乾かしてから食器棚に入れる。
これで、私の中の2026年の「パンまつり」は終わった。
今年、私は初めて「ヤマザキ春のパンまつり」に参加した。
現在の私の生活習慣で、3ヶ月のキャンペーン期間でちょうど30点のポイントが集められるということが分かったというのも、新たな発見だった。
何より、今の習慣を変えずに、その延長線上で無料で皿がもらえるというのがよい。
来年も「パンまつり」には参加しよう。




