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或る人のFIRE日記  作者: 鷺岡 拳太郎
2026年05月

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ヤマザキ春のパンまつり(3)


「ヤマザキ春のパンまつり」では、景品である白いお皿を貰うためには規定点数のポイントシールを集める必要がある。




今年の規定点数は30点だった。




開催期間は2月1日から4月30日まで。


つまり、三か月で30点を集めなければならない。








私が日常的に食べているのは山崎製パンの「匠醇」というブランドの食パンだ。


何より安い。近くの安売りスーパーで100円程度で買うことができる。ただし、安い分、食パン一商品に貼り付けられているポイントは1点だけだった。つまり、規定点数に到達するためには、三か月で「匠醇」を30個買う必要があった。




例えば山崎製パンの別の食パンブランドである「ロイヤルブレッド」は2.5点、「ダブルソフト」は3点のポイントシールが貼られている。これらの商品を買えば、もう少し早く30点を集めることができる。


ただし、30点のポイントを集めるために、より高額の商品を買おうとは考えていなかった。あくまでも、日常の習慣の延長線上で30点を狙おうと考えていた。もし30点に到達できなければ、それはそれで仕方がないと諦めるつもりだった。




「パンまつり」への参加を決めた時点で私は自分の食パンの消費スピードを計算していたわけではなかったので、本当に三か月で30個の食パンを食べているのか自分でも分からなかったが、それでも、私は2月始めに、「パンまつり」への参加を決めた。








食パンを買うごとに、パンの包装袋に貼られているポイントシールを剥がして一時的にクリアファイルの表面に貼り付けていく。


そのクリアファイルは横一列に8個のシールを貼ることができるので、3列分と6個のシールをそのクリアファイルに貼れば30点に到達する。


私は三ヶ月の間、この習慣を続けた。








そして4月の下旬に、私のクリアファイルのシールは3列と6個になった。


本当に測ったかのようにぴったり三か月で30点のポイントに到達した。








白いお皿に交換してもらうためには、シール台紙を手に入れる必要があった。




普段使っているドラッグストアの店頭に、紐にぶら下げられた「シール台紙」の束が置かれているのを見つけ、私はその中から一枚抜き取る。そして家に帰ると、クリアファイルに貼ったポイントシールを台紙に貼り替えていった。この作業は意外と手間がかかった。思ったよりもシールの粘着力が強く、クリアファイルから剥がすのが大変だった。来年も「パンまつり」に参加するのなら、参加時点でシール台紙を入手して、直接台紙にシールを貼り付けるようにしたほうがいいかもしれない。そのようなことを考えながら、黙々と作業を続けた。




後は、30点のシールを貼り付けた台紙を、白いお皿に交換してもらうだけだった。



挿絵(By みてみん)


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