Part1 A社からの依頼
超巨大企業による先進技術「星欠片」により、世界は大きく変化した。
金さえあれば永久が手に入る時代
然し、当然利益ばかりではない
表世界で人々が自適に暮らす間
裏路地では1人が死ぬ
残酷な彗星都市で自我を叫び、泥臭くとも生きる者たちの話です
※流血描写、グロ描写、鬱展開を含みます
※月曜日以外毎日1話更新予定
視線協会大書庫
今回も合同任務があるらしくライツからの招集だ
「それで…今回の依頼は何処からですか?」
ライツは自慢気にニヤリと笑う
「聞いて驚け! 今回はA社からだ!」
その瞬間、空気が変わる
Anomaly Enterprise 通称A社
彗星都市に輝く企業が一角
原因不明事象の観測、調査、研究及び技術転用を行う
「つまり今回の依頼は湾…」
エフィルが言いかけた時 扉が開く
その前にはスーツを着込んだ男
その胸にはA社のエムブレム
「どうもライツ様 私A社カラ参りましたシリウスと申しマス」
「おお よく来てくれたね」
「では早速本件について話しまショウカ」
シリウスは自身のノートパソコンを開き 説明を始める
「単刀直入に言えば今回の依頼は56区に現れた湾曲体の鎮圧デス」
湾曲体…
何らかの事象により、心が折れた者の終着点
もはや面影なく変異した「元人間」
仮に もう一度心を戻せば回帰可能だが…
「湾曲回帰の有無は関わらず 撃破時点で達成となります 鎮圧時は幻子核の回収ヲ」
幻子核
湾曲体鎮圧時に発生する副産物
直径7cmの球体
当然A社の研究対象である
「尚今回の戦闘データを取らせて頂きます 優先的に情報提供を行った対価とお考えくだサイ」
「報酬は幾らだい?」
「…当然本件も普遍的事例と判断し通常通りノ…」
ライツが遮る
「少し安すぎやしないかい?」
シリウスの顔が曇る
「こちらは命を賭けてるんだよ?」
「…」
「…」
2人に沈黙が流れる
不意に
「ははっ」
「あっはっはっはっは!」
お互いが破顔する
「いやはや噂通りの性格ですネェ」
「私も何度か耳にしたんだよ A社には交渉の名人が居るってね」
先程の気まずい空気から一転
お互いに硬い握手でも交わしそうだ
「取り敢えず私が交渉しておくから 3人は行ってきな いつも通りエアはサポートだ」
「ん?…3人?」
ライツはミラを指差す
「あんたも行くんだよ 最近運動不足だろう?」
ミラが戸惑いながら返す
「そんな目茶苦茶な…」
ライツは人差し指を立て 決め台詞の様に言う
「管理人権限!」
「はぁ…来てしまいましたね」
56区裏路地 煙臭い空気
「来てしまったな…」
「と…取り敢えず 情報収集と行きますか!」
第1章 開幕です!




