Part5 宝物庫
超巨大企業による先進技術「星欠片」により、世界は大きく変化した。
金さえあれば永久が手に入る時代
然し、当然利益ばかりではない
表世界で人々が自適に暮らす間
裏路地では1人が死ぬ
残酷な彗星都市で自我を叫び、泥臭くとも生きる者たちの話です
※流血描写、グロ描写、鬱展開を含みます
※月曜日以外毎日1話更新予定
「イラッシャイマセ〜! ご注文の整備 終わりまシタヨ」
包んでいる布を開くと そこには新品同然まで整備された大剣があった
「大変でしたヨ〜!? 傷が大きすぎてココ! ココなんか原状復帰技術も使ったんですヨ!」
「…………すまない」
リーは子供っぽく頬を膨らませる
「ん〜! ヒドいです! 武器に対する冒涜ですヨ!」
そのまま不貞寝の様に受付のカウンターに突っ伏してしまった
「どうしましょうか これ?……」
やれやれとサルヴァは手を広げる
「此奴はこうなると梃子でも動かない 放っておけ」
突っ伏している肩を突くと「ふにゃ?」とコチラを見る
「金はいつものところに振り込んでおくぞ 良いな?」
「ふぁ〜 忘れズ……お願いしますネ……」
それだけ言うとまた殻の中に戻ってしまう
「帰るぞ エフィル」
慣れたことのようにそのまま後にする
(多分…… 何回か拗ねたことあるんだろうな……)
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考えなければ……
どうすれば武器の素晴らしさを、大切さを教えられるのだろうか……
考えろ…… 考えろ……
そうか そんな簡単な事だったんだ……
「閃いタ!」
この間 僅か2.8秒!
「うわぁっ」
後ろからエフィルの背中に抱き着き ホールドする
「サルヴァドールサマ! この方に……私が『レクチャー』をしてモ?」
「むう……」
サルヴァは悩んだ
かなり悩んだ
この間にもエフィルへのホールドは強まり 落としに掛かっている
「まぁ武器の特性を知っておくのは重要だろう 行ってきなさい」
「ヤッター!行きますヨ エフィルサマ!」
「サルヴァさん〜! そんな〜!!」
あゝ なんと可哀想なエフィル君……
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RE 地下
「フフフ…… 久しぶりですネェ……」
そう言いながら古ぼけた扉を開く
「此処にオキャクサマを招待するのハ」
軋みを上げながら開いた先
「これは……」
「ヨウコソ 「宝物庫」ヘ」
ケースに入れられた数多の武器
いや 「遺物」とも呼ぶべきものが保管されている
「コレは 『職人達の叫び』『武器』とは異なるモノ」
リーは恭しく一礼する
「マァ カネにはなりませんがネ」
シニカルなその笑みは 何処までも純粋だった
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