Part2 RE
超巨大企業による先進技術「星欠片」により、世界は大きく変化した。
金さえあれば永久が手に入る時代
然し、当然利益ばかりではない
表世界で人々が自適に暮らす間
裏路地では1人が死ぬ
残酷な彗星都市で自我を叫び、泥臭くとも生きる者たちの話です
※流血描写、グロ描写、鬱展開を含みます
※月曜日以外毎日1話更新予定
「なんだって…… ふぁ〜っ こんな遅くに……」
「『彼奴』の客は変わった輩が多くてな 余り関わらんほうがいい まぁ……」
サルヴァさんは紫煙を吹かしながら呟く
「類は友を呼ぶ って事だな」
そんな人物に武器の整備を任せて良いのだろうか?
それとなく 行くのをやめようと聞く
「この時間じゃ 向こう方も寝ているんじゃ?」
「連絡をした所 大歓迎だそうだ」
まぁ サルヴァさんが(恐らく)信頼を寄せている人物だ
取って食うって事は無いだろう
無言で足を早めた
――――――――――――――――――――――――
「あっ! お見えになりまシタネ!」
………そっちか……
『武器屋で変わっている』という情報から『頑固で偏屈』だと思ったがまさか『珍妙で軽快な』方の変人だったとは
少し古ぼけた店に入るとカウンターから出てきたのは小柄な女性
ひょこひょこと歩く姿は何処となく小動物の類を思わせる
そしてなにより………
「久しぶりですネ サルヴァドールサマ」
胡散臭い
――――――――――――――――――――――――
「こちらハ?」
女はこちらを指さす
「俺の弟子だ」
弟子……
当たり前だろ その通りだ
でも……
いや…… 良い
「成程 ではコチラをドウゾ」
女は丁寧に箱を渡してくる
開くとそこには一丁の拳銃
銃身には『L・Y』のイニシャル
「私がチューニングした所謂試供品デス」
「この店の会員証代わりだ 持っておくと良い」
彼女はカウンターへ戻った
「改めて「RE」へイラッシャイマセ 武器兵器の事なら何なりと 用件を聞きましょうカ」
「武器を診て欲しい」
カウンターに大剣を載せる
彼女はあからさまに顔を歪めた
「アラアラコレはいけない 随分とやんちゃな使い方をなさったようデ?」
………返す言葉も無い…
「まぁ良いでショウ さてと それじゃあ早速勘定を……」
「待て」
サルヴァが制止し懐から何かを取り出す
無骨なジッポーライター
いつも煙を吹かすときに使っているやつだ
「おやおや気が利きますネ」
当たり前かの様に煙草を取り出し 他人のライターで火を点ける
「序でにコレも診てくれ どうも回し車の調子がな」
「ワカリマシタ 料金はコチラでネ」
小声でサルヴァさんに話す
「ボッタクリじゃないですか? 大丈夫なんでしょうか……」
「コイツは守銭奴で胡散臭いが 腕は確かだ」
後ろから囁いてくる
「聞こえてますヨ」
「!?」
「間違えは言ってないだろう」
彼女は大袈裟な 舞台俳優の様な仕草で涙を拭う(フリを)する
「ヒドいですネ………ウワァン オンナノコヲナカセルナンテ〜」
「兎に角頼むぞ」
「1週間後に来てくださいネ お金と共に」
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