Part7 責務
超巨大企業による先進技術「星欠片」により、世界は大きく変化した。
金さえあれば永久が手に入る時代
然し、当然利益ばかりではない
表世界で人々が自適に暮らす間
裏路地では1人が死ぬ
残酷な彗星都市で自我を叫び、泥臭くとも生きる者たちの話です
※流血描写、グロ描写、鬱展開を含みます
※月曜日以外毎日1話更新予定
「さぁ 来いよ 二人まとめてな」
フェルムが宣言する
「レーシャさん これを」
「了解ニャ!」
ナイフをレーシャに投げ渡す
「体格で劣る方にナイフを渡す ふっいい判断だその調子だぞ」
特に感動の無さそうな声が途切れた瞬間、同時に殴りかかる
「っ!」
「んニャ!?」
一瞬にしてレイセンの身体が吹き飛んだ
僅かに早かったレーシャのナイフの軌道を手で逸らし、その勢いを使って蹴りを放ったのだ
痛みが疼く腹を押さえながら立ち上がる
「流石に……これはな……」
『俺を使え』
ふっと目を閉じ 胸に手を当てる
「悪いな……任せたぞ オルター」
『はいはい 任しとけ レイセン』
目を開ける
「それがお前の殺意か」
フェルムの笑みが濃くなる
「3発 だよな」
再び開かれた目は紅かった
――――――――――――――――――――――――
「さて 皆 「責務を果たせ」」
エニグマは柏手を打つ様に手を叩く
(刀……距離を取ったほうが良いみたいだね……なら…)
「紙吹雪 「責務を果たせ」」
エニグマの両手の裾から紙吹雪が舞い 視界を遮る
「このまま逃げ果せたいんだけど……」
「そこですねぇ!」
巳が飛び込んで来る
(しまった…… 蛇相手に隠密は無理か……)
蛇の優れた熱感知能力
それが紙越しだろうと正確にエニグマを捉え、逃さない
エニグマは自虐的に笑う
「殴り合うしかないみたいだね」
――――――――――――――――――――――――
「猫 合わせろ」
オルターが飛び込んでいく
「来るか」
フェルムもファイティングポーズを取り、応じる
迫る拳をヘッドスリップで軽く躱し、カウンターを叩き込む
「らしくないけどな 頭使わせてもらうぜ」
オルターは殴らない 「掴む」
拳を押さえ、動きを封じる
(猫の方が来るはず、その瞬間に足を払ってカウンターを……右か?左か?後ろか?)
神経を尖らせ何処から来るかに集中する
「甘いニャ!」
レーシャが飛んでくる方向は「前」
オルターの背中を駆け上がり 空中で方向を変える
「しまっ……」
そのままフェルムの背中を斬る
飛沫が舞い フェルムは笑う
「そこそこ本気で相手してやるよ……」
「!?」
オルターの身体が先ほどの2倍程の力で投げ飛ばされる
「無意識」
――――――――――――――――――――――――
「あの刀の液体は……まぁ十中八九毒だろうね」
「御名答 貴方様の動きを止めさせてもらいますよぉ」
近付かせたくないな……
「紙針 「責務を果たせ」」
エニグマの湾曲ID「責務」
果たさなくては 全うしなくては
紙を対象にその行動「責務」を書くことで任意の動きを強制する
書いた後に紙を加工や、条件付き責務も可能だ
大量の紙製の針が巳へ飛ぶ
避けられた針は後ろの壁に突き刺さった
「意外と 紙って鋭いし痛いんだよ?」
感想とポイントお待ちしております!
アンチ、指摘も大歓迎です
こちらの作品も是非お願いします!
シリアス「音」ホラー
https://ncode.syosetu.com/n9607mj/




