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救いなき世界の裏路地で  作者: 案内人
第3章「アンダーグラウンドオークション」
36/38

Part5 殺意

超巨大企業による先進技術「星欠片」により、世界は大きく変化した。

金さえあれば永久が手に入る時代

然し、当然利益ばかりではない

表世界で人々が自適に暮らす間

裏路地では1人が死ぬ

残酷な彗星都市で自我を叫び、泥臭くとも生きる者たちの話です


※流血描写、グロ描写、鬱展開を含みます

※月曜日以外毎日1話更新予定

「……さてとニャア…」


保管室に入ったは良いが監視カメラがある


突然猫が箱から出てきて盗みを働くなど無理だろう


「こういうときは……コレだニャ!」


レーシャは懐から数枚のの紙を取り出す


それは器用に折られた蝶の折り紙


その翅には整った字で書かれた命令 いや「責務」


出発前 所長さんが用意したものだ


ええと……なんて言うんだったかニャ?


必死に頭から記憶を引き摺り出す





「蝶はこれぐらいで……鶴は後5羽ぐらい……」


「何してるニャ?折り紙……?」


事務所の一室で所長は紙を折り、万年筆(絶対高いニャあれ……)で責務を書いている


部屋には紙の音とインクの香りが漂っていた


「任務で使うからね あっそうだレーシャちゃん? 今から大切な事を言うから覚えてほしいんだ」


「何ニャ?」


「発動時は「責務を果たせ」って言うんだよ 分かったかい?」




「「責務を果たせ」……ってニャニャニャ!?」


突然、折り紙がカサカサ動き始める


箱の隙間を器用にくぐるとパタパタ飛んでいく


そのまま監視カメラの前、丁度視界を覆う位置に止まる


「! 今ニャ!」


箱から這い出し 回収物を探す


手記……古い紙の匂いを……


人より遥かに優れた猫の鼻を使って探す


………あっコレにゃ!


そこには参考画像として見せられた物にそっくりの手記があった


そのまま通信機を起動する


「聞こえるかニャ?回収出来たニャ!」


ノイズ混じりに所長の声が聞こえる


「良くやったね それじゃあ先に逃げちゃいな」


「所長も早く撤退するニャ!」


「ああ そうさせてもら………ごめん 少し用事が出来た 終わらせてから帰るね」


「了解ニャ!」


怪しまれぬよう 外を目指す


「抜き足……差し足……猫の足…ニャ…」



――――――――――――――――――――――――



「なんとかなったニャ〜!」


合流したレイセンと共に人気の無い裏路地を歩く


「はぁ……もう潜入は懲り懲りだ……」


『今回に関しては同意だな……だって……』


レイセンは訝しむ


「お前と一致とは珍しいな だって……何だ?」


『だって…………あんなに強そうな奴らが居るのに殺り合えないなんて酷いじゃないか!!』


拍子抜けした…… 珍しく理解できたと思ったのに


『生殺しじゃないか!あんまりだ!』


「まぁまぁ……終わったし早く帰るニャ! あっ勿論協力費はしっかり頂くニャ!」


「慌てずどもちゃんと口座に振り込みますよ」




「距離500m 風向き北15 誤差5ミル修正」


ビルの上から 標的を狙う


鉄工会特殊部隊『金剛』隊長「フェルム」


硬い鋼鉄の心は唯獲物を狙うのみ


『IR569広域カスタム』の銃口が獲物(エフィル)を狙う


ガチャリと鉄の音がなる


ふぅ………悪くない…


脳内には1.25秒後に弾丸がエフィルの頭、眉間を撃ち抜く未来がはっきりと映る


そのまま 決められた弾道に乗せるだけだ


引き金を引こうとする


その時……見える


あの気弱そうな青年(レイセン)が秘めた殺意(オルター)


「ふっ………」


狙いを肩に変更する


さぁ……出てこいよ?


そのまま 引き金を引いた


感想とポイントお待ちしております!

アンチ、指摘も大歓迎です


こちらの作品も是非お願いします!

シリアス「音」ホラー

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