表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
救いなき世界の裏路地で  作者: 案内人
第2章「ノンストップ・サーキット」
22/36

Part6 手掛かり

超巨大企業による先進技術「星欠片」により、世界は大きく変化した。

金さえあれば永久が手に入る時代

然し、当然利益ばかりではない

表世界で人々が自適に暮らす間

裏路地では1人が死ぬ

残酷な彗星都市で自我を叫び、泥臭くとも生きる者たちの話です


※流血描写、グロ描写、鬱展開を含みます

※日曜日以外毎日1話更新予定

「お前等!ちゃんと歩け!」


『カジノタワー 最上層』


そこはまさに「金持ちの為の場所」だった


ディーラーは流麗な手つきでカードをシャッフルし


派手に遊ぶ客の何人かは表世界でも有名な奴等だ


扇情的な衣装の女がドリンクを運んで…


ってジジイ…鼻の下伸ばしてんじゃねぇよ!


「これさえなきゃそこそこ楽しめたのかもな」


俺達は「客」ではない


手には手枷がついてやがる


見せ物になった気分だ はぁ ヤダヤダ


デケェ声で騒ぐわけにもいかねぇからな


小声でレーシャを問い詰める


「…テメェのせいで捕まったぞ」


「いいから大人しくして」


…このやりとりを繰り返したが返ってくるのは「いいから」だけだった


ほんとになんとかなるんだろうな?



「ボス!連れてきましたぜ!」


『従業員専用区域 執務室』


そこは先程の空間に負けず劣らず豪華絢爛な部屋だった


壁に掛かった誰もが知る絵画には金色の額縁


絵画も壁も柱も床でさえ自身の財力を誇示するための道具となっていた



「チッ 成金趣味…」


専属護衛が4人並ぶ中 その中央には椅子に座っているでっぷりと太った男


南部レイズの頭


「お前等が あのバケモン 湾曲体っったか?アレがどこにあるか知ってんだろ?」


男はさも当然の様に聞いてくる


「は?知るわけねぇだろ?」


「嘘つくと為にならねぇぞ?」


「だ〜か〜ら〜知るわけねぇだろ!?」


交渉が平行線になりかけた時 レーシャが耳打ちしてくる


膠着した現状において 余りにも甘美な言の葉を


「今だよ 暴れて」


なんだ そうじゃねぇか


周りにいる奴ら片付けてからゆっくり聞き出しゃいい


図らずも敵の喉元に迫ってたんだな……いや


レーシャがニヤニヤしてやがる


「図って」たのか


そんな事を考えながら足の形を変える


前後に軽く開き 後ろ脚に力を


何時でも飛び込める体勢を作る


レーシャがゴタゴタ言ってるが関係ない


「俺が3人やる 1人は任したぞ」


足の緊張が最高に達した瞬間


身体を……前へ


一気に地面を蹴り 距離を詰める


「貴様ッ!」


そのまま1人に手枷を振り降ろし ダウンさせる


「淵龍参式「嵐脚」」


水平に薙ぎ もう1人も床に落とす


しかし 回転を止めた刹那……


最後の1人が顔面目掛け拳を振るう


手枷のせいでガードは間に合わない


なら……


頭を少し引き 拳を避ける


拳が顔面ギリギリで止まった瞬間…… 咬む


口の中に鉄の味とボキボキと鈍い音が広がる


「ギャァァァ」


口を緩めると男は慌てて腕を引く


ぐちゃぐちゃになった肉片は離してやろう


レーシャ達も上手いこと対処出来たようだ


レーシャが拳を振るってる…ん…


なんでアイツ手枷ねぇの?


「ちょっ…ターニャ!? 話は最後まで聞きニャよ! 「私が手枷を外したら」って聞こえニャかった!?」


「……うるさい」


取り敢えず片付いたんだから良いだろうが


それより……


「なぁ この豚 どうする?」


「絞めちゃうおうかニャァ」


「「ニッシッシッシッ」」


怪しい笑い声が2つ カジノタワーに木霊した

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ