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救いなき世界の裏路地で  作者: 案内人
第2章「ノンストップ・サーキット」
20/36

Part4 夜襲

超巨大企業による先進技術「星欠片」により、世界は大きく変化した。

金さえあれば永久が手に入る時代

然し、当然利益ばかりではない

表世界で人々が自適に暮らす間

裏路地では1人が死ぬ

残酷な彗星都市で自我を叫び、泥臭くとも生きる者たちの話です


※流血描写、グロ描写、鬱展開を含みます

※日曜日以外毎日1話更新予定

「ちっ どうなってやがる」


なんで俺達が襲撃されてんだ?


何故?誰に?敵は何人だ?2人は大丈夫か?


様々な疑問が頭を巡る


まぁ 取り敢えず今は


この衝動に身を委ねるとしようか


「お前等 夜襲とは情けないなァ!」


内から膨れ上がる凶暴を吐き出す様に 咆哮を上げる


鼓膜を殴り付ける様な暴力的な音が響き渡る


襲撃者達に動揺が走った


「お前等後悔の用意は出来てんだろなァ!」


飛び掛かり 手近な1人の胸倉を掴み 下に引く


同期した頭が下った瞬間に 膝を叩き込む


ははっ 興が乗ってきたな


周りの敵に手当たり次第拳を打ち込む


「少しは…片付いてきたか」


我に返り 辺りを見回す


「!」


火薬の炸裂する音


右肩に痛みを感じ 赤が噴き出す


しかし 身体は止まらない


痛みすらも 疲労すらも 戦闘の歓びとして昇華する


発砲音のした方へ駆け出す


勢いそのままに 水月に足を打ち込む


内臓が拉げる感覚が爪先から伝わる


「片付いたな…」


興奮の波が引いていき 身体には心地良い満足感が広がり


2人は無事だろうか



「気持ち良く寝てたのに…散々だニャ…」


「全くじゃよ…腰が…」


取り敢えず なんとか無事らしい


しかし問題は…


「んで?どうすんだ」


「アタシさ 倒した奴のエムブレム見たんだけどやっぱ」


「南部レイズだったのぉ」


「いくら弱小組織だとしてもねぇ… 来るたびに迎撃するのはしんどいニャア…」


1日に2回も来たんだ


このままだと襲撃は続くだろうな


「なら…上を叩くしかなくねぇか?」


「協会規定大丈夫だっけ?」


「俺は 協会規定とか詳しくねぇんだがな 悪人叩いてお咎めはねぇだろ」


「「湾曲体鎮圧の為の不可抗力による戦闘」扱いにすれば良いんじゃよ」


多分襲撃の原因はレーシャだ


アイツが湾曲体って単語を口にした時からだからな


南部レイズを潰しゃ


湾曲体の場所もわかんだろ


なんて幸運だ


ひさしぶりに骨のある奴と殺れそうだな



翌日 3人はとある場所に向かっていた


「基本的に要注意団体ってのはそれぞれかなりの個性を持っておる」


狭い路地を抜けながらジジイが言う


「南部レイズの個性と言えばやはり…」


路地の先には 塔


やや無理矢理感のある構造の周りには


目を突き刺すネオンライト 歓声と悲鳴 コインの金属音


南部レイズの資金の源


「「愚者の塔(カジノタワー)」じゃよ」

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