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救いなき世界の裏路地で  作者: 案内人
第2章「ノンストップ・サーキット」
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Part3 相次ぐ襲撃

超巨大企業による先進技術「星欠片」により、世界は大きく変化した。

金さえあれば永久が手に入る時代

然し、当然利益ばかりではない

表世界で人々が自適に暮らす間

裏路地では1人が死ぬ

残酷な彗星都市で自我を叫び、泥臭くとも生きる者たちの話です


※流血描写、グロ描写、鬱展開を含みます

※毎週日曜日更新予定

「さてと…蛻の殻だね」


まず俺達が訪ねたのは 身分証に書かれていた住所だった


しかし誰もいない つまり…


「あの男がクロなのは確定だな」


そしてここぞとばかりに皮肉を浴びせる


日頃散々馬鹿にされているんだ 今くらい反撃してもバチは当たらないだろう


「さてと 手掛かりが途切れちまったわけだがどうするんだ「名探偵」さん?」


「黙って」


「はっ なにマジになって…」


レーシャは首を横に振り 端末に何かを打ち込む


それをこちらに見せてくる やけに背後を気にしてるが…


『誰かにつけられてる 3人くらい』


緊張が走る


「落ち着け 心を静めるのじゃ」


ジジイがなにやら言ってくる


「作戦を説明するぞ 大抵奴等はこのままつけてくるだろう 路地やら人目がつかないところまでな」


喧嘩が弱い奴が良くやる手段だ


人目につかない所で襲う


「ってことは路地に入るなと?」


「いや まだまだ若いのぉ 敢えて路地に入って襲わせ 迎撃する 集中を切らさん様にの」


言いながら路地に入る


若干煙の混じった空気 汚い地面


人の気は見当たらない 奇襲には理想的だろう


レーシャの耳が忙しなく動き回る


「…後ろに2人 もう1人はビルの上 銃を持ってるニャ」


後に聞いた話曰く この時のレーシャは火薬と鉄の匂いから判別したらしい


「おい ジジイ 聞いてんのか?」


さっきからこのジジイ 全く警戒していないように大股であるいている 


狙われてんのアンタだぞ


ジジイが足を止めた瞬間 耳を劈く発砲音


それとほぼ同時に背後から2人の男が飛び掛ってくる


「淵龍参式「嵐脚」」


体全体を捻り振り向く回転を利用し 脚を回す


脚が男の腹にめり込み 痺れる


その抵抗力を振り切り もう1人の頭に蹴り抜ける


「ヒュー!鮮やか!」


レーシャのガヤも気にならない満足感


心地よい心拍が身体を震わす


レーシャが目を瞑り 耳をピコピコと動かす


「ビルの上にいた方は… 逃げたみたいだニャ」



「んで?迎撃したがどうすんだ?」


レーシャが自慢気にエムブレム あの男達からぶんどったのだろうそれを見せてくる


「これ!見覚えない?」


「ねぇな なんだそれ ダサいマークだな」


「フィクサーライセンス貰うときに試験勉強したでしょ?」


「わりぃな 実技だけで通ったんだ」


レーシャがやれやれと首を振る


「脳筋だなぁ」って呟き 聞こえてるからな


「これは東部の方のギャング…」


「惜しいのぉ 東部はここの線が多いからな これは南部レイズじゃよ」


レーシャが明後日の方向を指差す


「んじゃ 早速追うぞ〜!」


「と 行きたいところじゃが もう夜も近い」


夢中であちこちを駆け回っているうちに 空が赤く焼けている


彗星都市で夜出歩くのは自殺行為だ


大人しくとっておいた宿屋に行こう



はぁ なんだかんだ走り回ったから疲れたな


こういう時は睡魔に白旗を振った方が良い


そんな事を考えながら 微睡みに身を委ねていた


銃声が夜の静けさを引き裂くまでは


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