Part8 例え心を喪えども
超巨大企業による先進技術「星欠片」により、世界は大きく変化した。
金さえあれば永久が手に入る時代
然し、当然利益ばかりではない
表世界で人々が自適に暮らす間
裏路地では1人が死ぬ
残酷な彗星都市で自我を叫び、泥臭くとも生きる者たちの話です
※流血描写、グロ描写、鬱展開を含みます
※日曜日以外毎日1話更新予定
「う…うう… !」
3人は目を覚ますと 視線協会大書庫に横たわっていた
傍らには1人の少女 アルカだ
その目には湾曲体が付けていたような目隠しがあった
ノウルが外してやろうとするが 皮膚と同化している様に外せない
サルヴァドールはエフィルの手を掴み 立ち上がるのを手伝ってやる
「エフィル 良くやったな…」
不意にシリウスが笑い出す
紳士的な態度は消え去り 爛々と光る目には狂気が宿っていた
「素晴らしイ!素晴らしいですネェ! この少女も 条件さえ揃えば湾曲IDヲ…」
そういいかけた時 ミラが阻む
シリウスもハイから戻ってきたようだ
「その子をどうするんですか?」
口調こそ丁寧だが 顔に笑みはない
「私達A社が回収致しマス 詳しくはA社フィクサー依頼規定を御覧下サイ」
冷たく言い放った
「…!エアは!?」
壊れたECHO
ライツは破片を整理している
「身体はいくらでも直せるね でも…」
ライツは深呼吸し ゆっくりと言った
「エアが戻ってくるかは…分からない…」
ここは…どこ?
空に浮かぶ星屑波形
いつかのひも こうして
そらをただよっていたっけな
下には 彗星都市
としのあかりがきれいだよ
「ありがとう」
? だれ?…
目の前には 少女 アルカ
「お姉ちゃんがいたから ひとりじゃなかった」
ああ…ずっと… 聞こえてたんだね…
「だから こんどは… わたしが…」
アルカは??の手を握り 引く
「かえってきて」
はい
「…ア…エア?」
「!」
エアが目覚めた場所は 視線協会お抱えのとある診療所であった
「私は…?ああ…」
身体は直っている 完璧だ
でも…戻って来れたのは…
「ありがとう…」
「喜怒愛楽」
「愛」
最も説明の難しい感情
与えても無限に湧き出す想い
また いつか あの子に会いに行こう
きっと なんとかやっている筈だ




