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クオリファイア・ロッド  作者: 斜志野九星
第6章 クオリファイア・オブ・ロッド
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第48話 ヴェイキャント・レジデンス・オブ・ロッド

「何だって!?」

 俺は一瞬、耳を疑った。

 本当の『魔女』の社を監視しているカメラがあるのならば、結城が誰に殺されたのか分かるかもしれない。

 ひょっとしたら、飯地が何で『魔女』に絶望したのかも分かるかもしれない。

 これは、大きなチャンスだぞ……

「その監視カメラのデータを見たくはありませんか?」

 神上未咲が俺に訊いてくる。

「ああ。見たい……けど、ばれたらどうするんだ?」

 俺はそこが気になった。

 それでまた俺の人生が脅かされるようなことになったら大変だ。

「大丈夫ですよ。『神上家』の人は全員葬式に出ていますから。それに葬式は今日いっぱいやっているので、ばれることはないと思いますよ!」

 神上未咲が現在の『神上家』のことを教えてくれた。

 なら、大丈夫なのかなあ……

「そういえば、何で未咲は本当の『魔女』の社を監視しているカメラを見つけられたんだ?」

「父さんや兄さんに立入禁止にされていた部屋を回っていたら、本当の『魔女』の社を監視している部屋を見つけたのです!」

 俺の質問に、神上未咲がハキハキと答えた。

 つまり、「カメラを見つけた」というよりは「カメラを管理している部屋を見つけた」ということか。

「で、そのデータはもう見たのか?」

「いえ、竜司先輩と一緒に見るので、まだ見ていませんよ」

 じゃあ、神上未咲も初めて本当の『魔女』の社の映像を見るわけだな。

「ところで昨日、『神上家』の屋敷を包囲していた人はどうなったんだ? あの感じだと今日もいそうだったけど……」

 昨日、神上未咲は『神上家』の屋敷の周りを囲まれていて、俺の家に来れなかった。

 だが、今日は普通に来ている。

 何でだ?

 もし、神上未咲が俺の家に来てなかったら、俺はまだ寝れていたのに……

「ああ、そのことですか。父さんが死んだことを黒服の人が公表したら、驚いて帰って行きました」

 神上未咲があっけらかんとした態度で言った。

 『神上家』の屋敷を包囲していた人たちも、まさか神上達雄が死ぬなんて、想像してなかったんだろうな……

「それで、翌朝葬式が行われることが分かったら、今度はそっちの方に行っちゃいました」

 だが、『神上家』を批判したいという気持ちは変わらないみたいだ。

 大人って怖い……


 神上未咲と話しているうちに『神上家』の屋敷に辿り着いた。

 昨日あんなに五月蠅かった人々は全くおらず、まるで昨日のことが嘘であるかのように静かだった。

 『神上家』の屋敷も同様で、異様に静まりかえっていた。

「なんだかすごい不気味だな……」

「そうですか?」

 俺の感想に神上未咲が訊いてきた。

 そりゃ、神上未咲にとってはただの実家だから大したことはないだろうけど……

「そんなことより、さっさと中に入りましょう!」

「あ、ああ」

 神上未咲が俺の手をグイグイ引っ張った。

 何だか、神上未咲が今までで一番明るいように感じた。

 何でだ?

「ここです!」

 着いたところは、以前『神上家』の屋敷の書庫へ行く途中にあった謎の部屋のうちの1つだった。

 この前は、神上未咲に止められたので、入れなかったが……

 この部屋の中はいったいどんな風になっているんだろう?

「開けますね」

 神上未咲が部屋の扉を開けた。

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