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異人  作者: 蒼蕣
40/59

計画

結局その日の会議は思った以上に進まなかった。

宿題というと語弊があるかもしれないが、次の会議までに売り出したい商品を一人一つ提示することを約束して解散した。

部下の発表する商品を審査する立場である私も商品を一つ入れようと思っている。

今売れているおもちゃの傾向としてやはり、教育系のものが人気だ。

もちろんミニカーやおままごと、アニメのコラボ商品も人気だが、教育系のおもちゃは近年爆発的に人気になっている。いわばブームと言えるだろう。

今回、発表会で紹介する商品に年齢制限は含まれていないので、私は幼児向けだいたい幼稚園生から小学校低学年用の商品を売ろうと思う。

彼らを対象とした教育系のおもちゃのことを知育玩具と呼ぶ。

思考能力や感情がある程度発達してきているこの年頃の子供達が一番いろんなものに触れて成長すると呼ばれている。

例えば、ブロックで何かを形作ったりする立体パズルと呼ばれるものがある。これらは特に想像力が養われるとされていて、ブロック遊びは独創性も、立体パズルがひらがなやカタカナ、数字を含んでいたら単純な知識も身に付けることができる。

さて、これに加えて考慮するべきなのが今の家族の生活スタイルや親たちがどう子供達への接しているか。

例えを挙げるとすれば、共働きの家庭が多い今の世の中、子供が一人でも安心して遊べるようなおもちゃが人気なのだ。

しかし私はここであえて一人では遊べないおもちゃを考えている。

この年頃の子供というのは好奇心旺盛で学ぶことが多い、中でも親からの影響を受けて知識に発展する場合が多い。一人遊びなどで自分の力だけを活用するにも限界がある。やはり人と接してこそ子供は成長するし、存分に楽しめるのだ。

親だけではない。幼稚園に通うようになれば同じ年頃の子供たちや保育士らと接さなければならない。そのためには一人遊びでは決して養えないコミュニケーション力が必要だ。

それを養うためにも二人以上で遊べるおもちゃはその年頃の子供たちの利にかなっていると考えられる。

それを実現できるおもちゃ、それはボードゲームだろう。

まだどんなゲームにするかも決めていないが点取り式のゲームであれば戦略性、そして頑張って考えてようやく手に入れたという達成感、他の人と協力するゲームであれば、これら以外にもコミュニケーション力や協調性も身につけれることができるだろう。

相手は、初めは親でいいだろう。共働きで子供と接する時間が少ない家庭でも、だからこそこういう機会にはきちんと接して子供に家族がいる幸せを、他の人と一緒に遊ぶことの楽しさを味合わせてほしいと思っている。

今でこそ誰も信用できない、自分の価値観もろくに見出せない独り者だが、かつては自分も親と一緒によく遊んだ。その記憶は今でも脳の奥底に残っている。

親の次は幼稚園でよく遊ぶ子と遊べばいい。そうすれば、人間関係の輪が広がり、子供として最高の人生を堪能できるだろう。

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