第8話 追求してはならない事
エルンの世界に着いた。
そこは荒れ果てた公園だった。
薄暗く、周りは廃墟になった公園で、冷たい風が吹いていた。
エルン「ルドアード、一つ聞きたいんだけど。どうすればこの世界を直せるの?」
ルドアード「私もこの様な状況は初めての事ですので、これから貴女とご一緒に考えていかねばなりません」
エルン「じゃあ、とりあえず貴方の知っている事を色々聞かせて」
そう言ってエルンは、まだ使えそうなベンチを見つけて、そっちに向かう。
ルドアードも付いていく。
エルンは座って、隣にルドアードを座らせる。
エルン「じゃあ始めに貴方のこと聞かせてくれる?貴方はどういう人なの?」
ルドアード「では私についてお話し致します」
ルドアードは膝に手を乗せたまま、姿勢正しく話し出す。
ルドアード「私の役目は時を越えて、幾つかの世界を管理する事でございます」
エルン「じゃあ、こういう世界って他にもあるの?」
エルンは目を輝かせている。
ルドアード「左様でございます」
エルン「どんなところ?」
ルドアード「ほとんどの所は安定した世界でございます。しかし、一つの世界だけ目に余るものがあり警告致しました」
ルドアードの声のトーンが少し下がった。
エルン「どんな所なの、そこって?」
ルドアード「貴女の弟君が支配しておられる世界でございます」
エルン「弟!?私、弟いるの!?」
ルドアード「左様でございます」
エルンはルドアードに近寄り話を聞く。
エルン「え、じゃあもしかして、両親とかもいるの?お父さんとかお母さんとか」
ルドアード「父君は以前より行方知れずになっておられます。母君は弟君をお側で溺愛なさっておいでです」
エルン「溺愛って…どういう事?どういう関係なの?」
ルドアード「その方達の事はあまり追求なさらない方が賢明かと思われます」
エルン「私のお母さんと弟が、そんな関係なんて…」
その話を聞いたエルンは嫌気がさした。




