第9話 奪われた宝珠
エルン「本当にそれが私の家族なの?その気持ち悪いのが!?」
ルドアード「残念ですが、事実でございます」
エルンは嫌な事実を聞かされ気を落とした。
ルドアード「ですが貴女はこの世界では限りなく自由なのです。ご家族と会われる事も無いものと思われます」
エルン「でも、此処は廃墟みたいな所よ。自由って言われても、こんな所じゃ…」
辺りを見回したが荒れ果てた公園だった。
ルドアード「貴女の理想の物は、貴女の手から生まれます。ですが、それに必要な道具が何処にも見当たらないのです」
エルン「道具って?」
ルドアード「世界を支える宝珠です」
エルンは一瞬閃いた。
エルン「その宝珠があれば私の願いが叶う…とか?」
ルドアード「左様でございます」
エルン「でも、それ私が探すの?」
ルドアード「探すという訳ではありません。どちらかと言うと取り戻すという事になります」
嫌な予感がしたがエルンはルドアードに聞いてみた。
エルン「え、それって誰から?」
ルドアード「貴女の母君と弟君からでございます」
エルン「どうしてその二人が持ってるの?」
ルドアード「その宝珠は貴女がお産まれになった時に万物の創造主から貴女へ贈られたものです。しかし、それを知った母君が宝珠を奪い取り、貴女を別の世界に置いて来たのです」
その話を聞いてエルンは腹が煮え繰り返った。
エルン「つまり宝珠は欲しいけど私は要らないって事なのね?」
ルドアード「誠に遺憾でございます」
エルン「その宝珠って一個しか無いの?」
ルドアード「貴女が神からお受け取りになられた物だけでございます」
エルン「じゃあそれが無くなったら、母親と弟は好き勝手出来ないって事よね?」
ルドアード「左様でございます」
エルン「返してもらうわよ、絶対!」




