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第七回「本当に大切?」
第七回「本当に大切?」
とある伐採途中の森林を見て、美しい女が驚きました。
切り倒された木材は、次々と運搬用の大型のトラックへと重機で積みこまれて行きます。
「まぁ。美しい森が、こんな風に壊されるなんて」
「人間は木を切って、売ってお金にするんだよ」
青年は切り倒された木の幹に座り込み、悲しそうに下を向きます。
「二酸化炭素が増えて温暖化が酷いっていう癖に、やってる事は矛盾してる」
「けれど、この国の人たちはお金に出来るものはこの森林だけ」
「でもおかしいよ、何百年と続く森を壊すのは!」
悲痛な声は、森林の中まで響きました。
けれど女は優しく諭すように言います。
「そうかもしれないわね。でも知っている? 古い森林は、吸収する二酸化炭素よりも排出する二酸化炭素の方が多いんですって」
「じゃあ切っちゃおうか。お金になるし、環境にも良いね!」
青年は打って変わって、無邪気な笑顔で言いました。




