『注釈』
『注釈』
作者のMr.Xです。
注釈・・・要らないとか思いました? 思いますよね、こんな出鱈目な話。そう。出鱈目です。出鱈目もいいところ!・・・と、言いたいのですが。これは現実の話を折り込んであります。以降、各回注釈。 詰まらないかもしれないけれど、もう少しお付き合いください。
第一回の話の舞台は、ドイツやフランスの美しい丘をイメージしてあります。そこは本当に美しく、幻想的な風景です。テレビでも放映される事がありますから、見た事があるかもしれません。しかし、アレは産業革命で森林が伐採された跡です、といったなら。あなたは一体何を思いますか? もう一度同じ風景を見て、同じように感動できるでしょうか? 何が本当に美しいのか、考えて欲しいです。
第三回の牛の話ですが。乳牛は妊娠が調整されているためにとても乳の出が良いのです。しかし、そのせいで十年ほどしか生きられません。けれど、その牛を普通に育てるならば、二十年生き、最終的には調整された牛よりも多くの乳を出します。けれど、一度に同じ量の乳を手に入れるには、多くの牛を飼う必要がありますよね? もちろん、飼育費もかかるでしょう。何が良い事なのか、何にとって良い事なのか。それは難しい事だと思います。
第四回の町並みですが、本当に舞台となった場所があります。奇麗な赤レンガの円形の町の中心に、近代的な高層ビルが建っている様は目を疑うものがあります。その地に住む当事者でなくても残念に思います。きっと上からの景色は奇麗でしょう。けれど、そこに住む人達は本当にそんな街を愛しているのでしょうか。愛していけるのでしょうか?
第五回のゴミ分別の話ですが、これも実話です。とある大学のキャンパスでは環境をテーマに環境に配慮したゴミ分別がなされています。しかし、実際にそれらがきちんとリサイクルされているかというと、必ずしもそうではありません。リサイクルのシステムは、完璧に動いている訳ではありませんから。分別したのに、結局同じゴミ処理場で埋め立て、なんて事もあるんです。行動しなければ始まりませんが、努力がどこへ向かうのかと考えると、残念ですね。でも分別はしっかりやりましょう、マナーです。
第六回で、氷河期の話が出ていますが、それも事実です。氷河期というと、物凄く寒いイメージしかないでしょう。もちろん四度も下がったら、寒い季節は多くなるでしょう。けれど氷河期は地球誕生から既に数回起こっています。下がるのと上がるのとは大きく違うと反論があるでしょう。ですが地球の大きな環境変化から考えると、地球温暖化はまだまだ序の口という事です。ダイナミックですね、我らの宇宙船地球号は。ちなみに宇宙船地球号という言葉は、とある環境会議で生まれました。乗員は協力し合わなければいけません。
第七回で、古い森林は排出する二酸化炭素の方が多いというのは事実です。森林という物にも年齢のようなものがありまして、古い森林は吸収する二酸化炭素より排出する二酸化炭素の方が多いのです。逆に若い森林の方は二酸化炭素を多く吸収してくれます。伐採の一部分だけを取り上げて環境への善し悪しを語るのは早計ですが、ちょっと驚きですよね。
第一回と真逆の結論に達しているのは、皮肉です。
・・・え? 第二回の注釈が無いだって!? そうですね。えぇと、第二回も皮肉です。人の手が加わったものは美しくないと言っている頑なな青年がいますが、そうではないと思います。自然が一番とか言う人がよくいますが、果たして人間の手の加わっていない自然に、あなたは触れた事がありますか? 一度考えてみてください。あなたが一日のどれだけを人工物の中や上で過ごしているのかと考えると、面白いかもしれません。
『あとがき』
最後に。人は知らない事が多いと思います。固定観念に負けないで多くの事を知る事は人生を豊かにします。見方によっては間違っている事、正しい事が山のようにあるでしょう。
けれど、それらを理不尽に、または面白く感じられるなら、きっと多くの素敵なモノも見えてくるでしょう。
くだらない駄文をここまで読んでくれてありがとう。さて、誰が天使で悪魔だったのでしょうね?
作者にはまったく、最後まで、分かりませんでしたっ!
また、元ネタの多くを提供してくださった東京都市大学の学際的な講義に、感謝です。教授陣、これからも面白いネタをください。
『天使と悪魔の語り・完』




