第七章 減量 〜過ぎたるは及ばざるが如し〜
減量、ダイエットにはいろいろな方法がある。目的が明確であると成功しやすい。だか、この話は、減量はできたが、それによる弊害が…という話である。
シニアサッカーを始めてから、鏡に映った自分の醜い身体にあらためて愕然とした。若い頃は「ムキムキマン」とか、「キン肉マン」などと言われたが、今ではただの「小太り爺さん」である。身長は165cmだが、体重は77kgもあった。過積載のため、足腰に負担が大きかった。だから、すぐに脚が攣ったり、肉離れを起こしたのだ。
そこで、「減量」にチャレンジ。以前にも何回かチャレンジはしてみたものの、ご多分に漏れず、数か月でリバウンドしていた。
しかし、今回は、未だ果たせていない、シニアサッカーの試合時間、前後半60分間出場し続けるというささやかな(本人としては立派な)目標があるのだ。
では、どんな減量をすればよいか?今までの経験上、運動だけでも食事だけでも体重は落ちない。そこで、食事と運動のツープラトン攻撃を試みた。
まずは食事。ちょうどその頃、たまたまテレビのダイエット番組を観た。その番組では、「砂肝」を推奨していた。砂肝は「高タンパク、低脂質」なのだそうだ。そこで、これを豆腐と共にスープに入れ、0.5合の白飯と一緒に食すことにした。それよりも以前、肉離れ対策も兼ねてプロテインも試してみたが、満腹感に欠ける上、結構高価なのでやめてしまった。砂肝ならば何回も咀嚼しなくてはならないため、満腹中枢を十分刺激することができる。しかも高タンパクなので、肉離れ防止効果も期待できる。まさに一石二鳥の食材。しかも、安価だ(これが決定打!)。
次に運動。これは無理をせず、一週間に一回、3km走かラダー走など走ることを中心に実行した。
そして、半年後。体重は7kg減!背脂のランドセルと腰の浮き輪を下ろすことに成功した。足腰への負担も減り、足取りが明らかに軽やかになった。試合でも、動きが俊敏になり、好プレイもできるようになった。めでたし、めでたし。と、思ったのも束の間……
後半の15分過ぎ、急激に力が入らなくなり、ヘロヘロ状態に陥ってしまったのだ。蹴る時はボールが意図せぬ所に転がってしまい、走る時は膝に力が入らず、芝の上に倒れ込んでしまった。試合後、チームメイトからも「大丈夫?」と気遣われる始末。いやはや、なんともどうしたものか……?
あとになって冷静に考えてみると、どうも減量のためにエネルギーの体内蓄積量が不足し、60分の試合時間中にエネルギーがエンプティ状態になってしまったようだ。これこそ、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」である。
ここで一句
富士川の 河原に横たう しぼりカス
現在も体重は維持されている。しかし、試合フル出場はなかなかできていない。悔しいよりもホッとしている(笑)




