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第四章 ウルトラマン 〜志願のFWのスペシューム光線〜

 志願してのFWでの初出場。自信と期待のワクワクドキドキの試合の顛末や如何に?

 チームでのDFというポジション。これには、なかなか納得できていない。不満とか不本意というわけではないが。

 なぜ、納得できないかというと、小中大学では、FWを務めており、高校の時だけチーム事情でDFをやっていた。その印象が、高校時代の先輩であるチーム監督にあった。そのため、入会する時にDFとして登録されてしまい、DFとして試合に出続けた。

 そこで、ある時、監督にFWの選手が少ない試合があったら、是非FWとして自分を使ってほしい、と進言した。その年のチームは、なかなか得点できずに苦しんでいたため、監督は快諾してくれ、次の試合にFWとして起用してくれた。

 待望のFW!私は「相手のDFラインの裏を取る」プレイが得意だった。そこで、チームのゲームメイカーにDFラインの裏にスルーパスを出すようにお願いした。

 試合開始後、15分過ぎに交代してピッチに入った。参戦して1分も経たずに、チャンスは訪れた。

 ゲームメイカーにボールが渡った。左ウイングのポジションにいた私は、オフサイドラインを確認して、スルーパスを出すよう声をあげた。

 蹴られたボールは、要求通りライン裏の空いたスペースに転がって行った。ボールに追いついた私は、ワントップして右脚を振り抜いた。ボールはゴールに吸い込まれて行った。ゴールを確信した私は、右腕を高々とあげた。味方も私に駆け寄り、祝福してくれた。

 しかし、そこまでであった。その後直ぐに自ら交代を訴えて、ベンチに戻った。実は、ボールを追いかけている最中に、右脚太もも裏に肉離れを起こしていたのだ。

 試合に入ってからのファーストプレイ。実働3分間。試合後、チームメイトからは「ウルトラマン」というあまりうれしくない称号を頂いたのであった。

ここで一句

3分間 ラーメンさえも まだのびず


 ウルトラマンは、3分間以内にスペシューム光線で怪獣を倒した。私もシュートで相手からゴールを奪った。違うのは、カッコよく空を飛んで去るか、みっともなく片脚ケンケンで去るかの違いである。その後は、第三章の如くであった。

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