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第四十章 親善試合余話 ~取るに足らないエピソードだが、お蔵入りは勿体ないので~

 皆様に、前章「ヘディング」以外の親善試合エピソードを川柳にしてお届けする。ちょっとしたお口直しとしてご笑読いただきたい。

 紅一点 70代の お楽しみ?


 普段は対戦しない富士市のチームと西多摩のチームとの親善試合ということで、試合前に70代、60代合計4チームが集合し、それぞれのチームを代表者が紹介した。その会で我がチームの代表(高校時代の先輩)は、

 「富士、富士宮の寄せ集め連合チームです。しかも、70代のチームには女性がお一人参加します。」

と言ったまではよいのだが、その後に、なんと…

「お楽しみください。」

と添えたので、選手全員が失笑した。きっと「試合を楽しんでください」と言いたかったのだろうが、なんだか後輩として恥ずかしくなってしまった。



 重馬場や 脚への負荷は 次のため


 試合会場は、天然芝であったが、ピッチ状態は良くなかった。昨日までの雨で水はけの悪い箇所がたくさんあり、水たまりさえも何か所かあった。そのため、ピッチはぬかるみ、踏み出すと足が結構埋まって足取りが重くなった。そのため、カウンターを食らった時、思うように足が動かず、それが失点につながってしまった。

 1本目の試合が終わり、控えのスタンドに行くと脚が普段よりもずいぶんと重たく感じ、まるで足首にウエイトを付けているようだった。1か月以上のブランクがあるため、2,3本目の試合に不安を抱いたが、この試合は親善試合なので、この脚への負担は来週の公式戦への筋トレであると前向きに考えた。



 腕イタタ 起き思い出す あのファール


 試合後、すぐに帰宅してシャワーを浴びて、BS-NHKの大河ドラマ放送まで1時間ほど仮眠した。アラームが鳴ったので、ベッドから起きるため左腕で身体を支えようとした。その瞬間、左上腕に痛みが走った。

「あっ、これは、脚を刈られて倒された時、瞬間的に左腕で身体を支えたからだな。」

と思い出した。そのプレイとは以下のようなものだった。

 自陣ペナルティーエリア付近にいた私に、右SBから横パスが来た。その時、強いパスだったこと、左サイドには味方のSBがフリーでいたこと、相手FWが私めがけてチャージしようと駆け寄ってきたことから、瞬時に私に来たパスをスルーして左SBに渡す判断をし、そのボールをスルーした。その瞬間、私の両脚は見事に刈られ、倒されてしまったのだ。もちろんファールであった。ファールをした相手は、

「芝が濡れて滑るもんで……。」

などと見え透いたウソで誤魔化していたが、謝りの言葉はなかった。大人な私は、その相手を怒ることはなかった。「私のスルーに引っかかったお馬鹿さんだから……。」と密かにほくそ笑んでいたが。

 対戦相手の代表である先輩は、試合後、チームメイト数名といっしょに石和温泉で一泊するとの話だった。私は、次の日に仕事があるため早々に帰宅したが、働かず、年金や貯えだけで生活できる立場が羨ましかった。ただ、働かなくなった自分を想像すると随分と自堕落な生活になりそうなので(貯えもないし)、まだ5,6年は働くことになりそうである。



【余話蛇足川柳】


・NAVI信じ 隣の会場 素通りし


・息あがる 理由を高地の せいにして


・代表さん あなたおめでた 何か月?


・翌日に あの下り坂 効能有り


・二日後に 坂の効能 返上す


・若高は おめでたよりも おめでたい


おあとがよろしいようで……。

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