第二十二章 ポジション「本部」〜年に1回だからいいけど、当番はたいへん〜
シニアサッカーの大会にも「会場運営」がある。それを各節ごとに輪番で行なっている。
今節は、我がチームが当番である。朝から会場準備を開始し、4試合行われる試合の運営本部を務め、メンバー表の確認や交代選手のチェックなどを行う。もちろん、4試合消化後は、会場を片付ける。
この日は、監督が不在のため、連絡係の私が監督代理を務め、チームオーダー作りやメンバー表作成、運営指示、本部運営などを行った。会場使用料や審判料の支払いは、会計係が行ってくれた。
チームオーダー作りは、前日に監督から送られてきたデータを基に、出場時間がなるべく均等になるようにローテーションを組み直した。その際、今回は、自分たちの試合中の本部運営も務めなければならないため、11のポジション以外にも「本部」というポジションも入れてローテーションを組まなければならないので、作成するのにずいぶん苦労してた。結局立場上、前半は私が、後半は会計係が本部に入る形でローテーションを組んだ。
会場準備後 ロッカールームで、A3版の用紙に印刷したポジション及びチームオーダーのローテーションを見せた。案の定、複雑になってしまったので、皆なかなか理解できない。ああだ、こうだ、と言いながら徐々
に理解者が増えていく。それでも理解できない者に、理解者が説明し、なんとか全員が理解できたようだった。
そこで私は、
「あとは、このチームオーダーを基に、同じポジション同士で試合に出る順番を決めてください。」
と言い残し、本部運営のため本部席に行った。
試合に出るチームが出したメンバー表を確認したり、審判と試合の進行について話し合いをしたりして、15分後、ロッカールームに向かうと、FWの4人がまだローテーションについて話し合いをしていて、ロッカールームにあるホワイトボードに4人のローテーションが複雑に書かれていた。
「まだ、話し合ってるの?」
と私がいうと、
「みんな平等に出すのは無理がある。」
とその中の一人が少々憤然とした顔つきで言った。他の3人はわずかにげんなりした顔つきだった。
「でも、なるべくみんな平等に出場させるのがチームの方針なんだから。せっかく昨夜、悪い頭で考えたんだから。それじゃ、お前が監督になって全部作ればいいじゃん。」
って言いたかったが、その言葉を飲み込んだ。その御仁がロッカールームを去ると、他の3人は、
「来年は、○○さんが監督だね。」
と苦笑しながら言っていた。その言葉を聞いて、少しは溜飲が下がった。
試合が始まる直前、ベンチ前にいたその御仁は、
「あれ?ローテどうだっけ?」
と慌てて走ってロッカールームのホワイトボードを見に行った。
ここで一句
複雑に したのは一体 誰でしょう
自分たちの試合が終わり、あとの3試合の運営のため本部に詰めた。
この章の続きは次章で。これまた、シニアサッカーあるあるである。




