第二十章 めくるめく世界 ~「こんなの初めて」とJKならぬGGが言っても~
左股関節痛が再発しないように、万全を喫して会場に出かけたのだが……。
今日は、県リーグ第2節。先週悪化した股関節の痛みがなかなか取れない。数日前に鍼灸院で施術してもらっているが、ちょっと心許ない。
そこで、起床した後、テーピングをいつも以上にガッチリと行った。まず、左股関節から、脚の付け根のラインに痛み止めとしてモーラステープを貼った。その次に、30cmほどのテープ2枚を、左下腹部から太もも表にかけて、付け根に対して垂直に貼った。次に、股関節から太もも表を通して左ひざの内側付近にかけて、斜めにテープ1枚を貼った。
試合会場についてから、テーピングした上からサポータータイツ(大谷と同じメーカー)を履き、またその上から股関節を締めるようにコルセットを締めた。これならば、左股関節へのダメージはいくらか防げるだろうと期待した。
サッカーシューズに履き替え、アップスペースでストレッチからアップを始めた。ストレッチで身体がほぐれたので、軽いジョッグを始めた。その時、胸の真ん中がやけに苦しくなった。明らかに普段にはない痛みである。走るのをやめ、歩きにしてみると痛みは消えた。ジョッグを再開してみると 今度は目眩がした。コルセットで締めすぎて血流が悪くなっているのかと思い、コルセットを外したが、その後もちょっと動くだけで目眩を起こした。
ここで一句
めくるめく 青息吐息 ヒモゆるめ
こんなときに、JK風に「こんなの初めて……。」などと言っても誰も笑ってはくれないだろう。
紐を緩めたシューズを脱ぎ、タイツも脱いで、テーピングを剝がした。そして、監督に状態を伝え、試合出場を断念した。
その後、ベンチでの応援に徹した。チームは、1対0で辛勝した。
帰宅後、血圧を測ると上が96しかなかった。普段、降圧剤を飲んで130前後の身としては、ずいぶんと低くなっていた。次の日、受診して検査を受けたが、血圧も元に戻っており、内科的には「異常はなし」の診断だった。原因は何だろうか?




