第一章 ブランク 〜立ちはだかるギャップへのもがき〜
『シニアサッカー奮闘記』は、還暦を数年過ぎた爺の自嘲随筆である。特徴としては、各段、各章の結びに川柳を添えてある。少しでもくすりとしていただければ幸いである。
私は、地元のシニアサッカーチーム(60代)に所属している。定年退職し、やっと自由な時間が増えたため、若い頃に情熱を燃やしたサッカーを、またやってみよう、と思い立ったからだ。
しかし、30数年間のブランクはどうしようもなく、自分の過去の記憶・感覚と、身体・プレイの現状が、予想以上に大きくかけ離れ、愕然とした。
まずは、筋力。試合開始15分ほどで両脚のふくらはぎが攣り、途中交代。キック力も走力も大きく低下した。一番ショックだったのが、ヘディング。ヘディングは得意だった。だが、そのヘディングが、なんと怖くてできないのだ。額ではなく、目に当たりそうで、怖くて怖くて仕方がないのだ。そのため、他の選手にバレないよう、できる限りヘディングをしないでも済むようにプレイをしている。
シニアサッカーは、当然ながら、歳が若いほど動きが速く、強い。その年下の選手たちの多くは、40代からずっとシニアサッカーを続けてきている。そのため、シニアサッカー歴の長い選手たちから「大丈夫ですか?」「無理しないように」などと優しい声をかけられてしまっている。
ここで一句
青年期 ひねった相手に 気遣われ
これではいかんと、まず肉体改造に取り組んだ。と言ってもなんのことはない。ただの減量だ。減量方法は次の通り。白飯を1食1合から0.5合に変更。主菜を「高タンパク、低脂質」の食材に変更した。プロテインも試してみたが、腹もちが悪く、高価なため、直ぐに止めた。
努力の甲斐があり、半年で77kgあった体重が70kgまで減った。減った重さを考えるとそれまで7kgのお米の袋を背負ってサッカーをやっていたのと同じだ。減量前は、動く度に背中や腹の贅肉がゆさゆさ揺れていたわけである。
ここで一句
走るたび揺れる 背中のランドセル
『シニアサッカー奮闘記』は、現在進行系の随筆である。サッカーの試合や練習、それに付随した出来事がある限りネタが増えていくからである。
ネタができたらどんどんここに垂れ流していきたい。




