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第十五章 狂言 〜スマホ紛失騒ぎは、お約束の結末〜

 2026年度県リーグ2部開幕戦。ちょっとネタ切れだったこの奮闘記のネタがまた増えていく。

 今年度シニアサッカー県リーグ2部開幕戦。相手は昨年度2部3位の強豪チームである。

 今回は、右サイドDFのポジションで出場した。今までは、左サイドだったが、痛めている左股関節の負担を考え、監督に右サイドでの起用をお願いした。

 試合結果は、意外にも5対1の大勝だった。試合開始1分に、FKを直接決め、そこからずっと我がチームが主導権を握って試合が進んだ。それは、昨年と今年でそれぞれ入団してきた59歳の若手6名のお陰で、我がチームが、他チームよりも活性化つまり若返りに成功したからに他ならない。チーム最年長の私としては、自分のポジションや出場時間などを考えると、ちょっと複雑な思いではあるが……。懸案事項の左股関節は、右サイドにした効果からか、いつもよりは痛みが少なく済んだ。

 試合後、身体のケアのため、ストレッチをしてからベンチに置いてある荷物をロッカールームに運び、着替えようとした。その時、ベンチにストップウォッチの代用として持ち込んだスマホがないことに気づいた。誰かが気を利かせてベンチから持ってきてくれたのかと思い、チームメイトに聞いたが、だれも知らないという返答だった。これは困った、とベンチ付近を探しに戻った。だが、どこを探してもなかった。

 その時、サッカーパンツの左太ももに違和感を覚え、手でさすってみると、馴染みのある長方形の固形物の存在を確認した。

 ここで一句

 スマホない ベンチにもない ポケット(ない)


「あちゃ~、やってもうた。」

まさに、ボケ老人あるあるである。安堵と共に、ロッカールームにもどり、

「お騒がせしました。スマホありました。」

とチームの皆に報告した。

「どこにあったの?」

の問いに、私は、

「ベンチの後ろの溝に挟まってました。」

と答えた。


 試合中も試合後も、左股関節は痛むことなくプレイできた。

 ここでおまけの一句   

 違和感は パンツのポッケ NO股関節

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