第十一章 再会 〜飲み屋のお姉ちゃんの密かな技?〜
今までの章は、塩っぱい話が多かったが、今章は、ビターな話である。
シニアサッカーのピッチから離れた番外編である。
先日、大学時代のサッカーサークルの同級生と卒業以来40年ぶりに再会し、飲んだ。フェイスブックのシニアサッカーグループで偶然私を見かけた彼から連絡があったのだ。
40年ぶりの再会。口では「久しぶり」と言ったが、まったく久しぶりのような感じがしなかった。あっという間に大学時代の関係に戻った。
酒が進みにつれ、(といっても下戸の私はウーロン茶のストレートだが)大学当時の話から始まり、仕事、家族、シニアサッカーなどの話で花が咲いた。
彼は、大学卒業後もずっとサッカーを続けており、週に数回試合に出ているという。それにひきかえ、私はせいぜい週に一回が限度。それよりインターバルを狭めると、肉離れする率が高まる。
大学当時、彼はチームの主力ではなかったが、私は、チームの得点源だった。だが、今では立場が逆転してしまった。やはりブランクは大きい。このギャップはもう埋まらないだろう。時間を巻き戻さない限り……。
「お前の脚の速さには驚かされた」
と言った彼に、
「今のチームに入って『脚が速い』と
言われたことなど一回もない。」
というと随分ウケた…。
2時間ほど会食をし、お店のおねえちゃんに、記念写真を私のスマホで撮ってもらい、次回の定かでない再会を約束して別れた。
帰宅してスマホの写真を確認してみると、見事なピンボケだった。
ここで一句
とりかえし つかぬ年月 ボケ画像
昔の写真機や写ルンですと比べると、スマホでピンボケは、かえって難しい技術である。




