第九章 お守り 〜備えあれば憂いなしを体感〜
前章の補足、年寄りの常備品の話である。
これは、若者には笑い話だろうが、年寄りには切実な問題である。
私の自家用車には、ある物を常備している。それは、携行トイレと紙オムツである。
まずは、携行トイレ。これは、コロナ禍の時に外出用で持つようになった。外出先のトイレの状況、利用者の状況、もろもろ心配が多かったからだ。
では、なぜいまだに常備しているのか?それは、年寄りにとってたいへん重宝するからだ。同輩の貴兄たちにはお分かりかと思うが、前立腺が肥大してくると、水を触ったり、トイレのことが脳裏をかすめたりしただけで、尿意が加速し、最悪、モレシャンさんになってしまうのだ。だから、旅行先でも、前章のサッカーの試合先でも、いつでもどこでも尿意を催したら、トイレがなくても対処できる。それに勝る安心感はない。
次に、紙オムツ。これは、映画鑑賞で途中退席しなくても済むように、と常備し出した。
実際に紙オムツのお世話になったことはまだないが、着けているという安心感というご利益は絶大である。お陰で、装着すれども、今のところ未使用で済んでいる。昨年話題となったあの「国宝」でも威力を発揮した。
「転ばぬ先の杖」
という諺がやけに沁みる今日この頃である。
ここで一句
お守りや オムツに宿る かみの益
携行トイレは以前一袋3パック入っていたが、最近は値段は同じだが、2パックに減らされてしまった。値上げは弱者には辛い…。




