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地底人友好協会 その2


彼女の夢の中に表情のない中年の男が現れた。この中年の男は数日前に結香に対してアルバイトの面接をしてくれた男であった。


「時給は999円ということでよろしいですか。日ごとに清算してお帰りになる際にその日の報酬をお渡しします」


結香の夢の中の男も面接アルバイトの面接をしてくれた男と同じようなことを話している。


「求人情報にも出していましたように仕事自体は非常に楽なのです」


結香はこの面接の時には面接官の話を聞き、そしてうなづいているだけだった。彼女にはどうしてもこの仕事つく必要があったからだ。


結香はこのような面接官へのこびへつらいの態度がよく理解されたのか。この仕事に就くことができた。しかしどうもこの仕事には何か裏がありそうに思えて仕方がなかった。


そして結香が仕事をはじめてみると結香の疑念は晴れることなくかえって確信の方向に進んでいった。


夢の中の結香は自分の中にこの疑念や不信の気持ちを抱え込んでいることができなくなっていた。夢の中の結香はたずねた。自分を採用してくれた面接官らしい男に!


「時給が安いのは覚悟しています。でも何も仕事をせずに毎日お給料をもらっても帰っているような気がします。それに私の居眠りは毎日毎日ひどくなっているような気がします」


「居眠りはなるべくならこらえていただきたいのですが居眠りされたとしてもこちらの方から結香さんにペナルティーをかす気はありません。また結香さんのお仕事ですが私たちの役にたっております。だから何も仕事をしていないということではないのです。結香さんが居眠りする事で何か後ろめたい気持ちになられるのなら本でも読まれてはいかがでしょう。仕事中の空き時間にはなにをしてもらっても結構です。正直いいますとこの仕事はあまりに退屈らしくついつい居眠りをしてしまう方が多くてそれで居眠りを気に病んでこの仕事をお辞めになってしまうかたが多いのです。それではこちらも困るということになります。仕事は極めて簡単なわけですからそれをきちんとやり遂げてください。わたしのいいたいことはこれだけです。あなたのやることは簡単ですがそれはキチンとやってください」


面接官だった男が丁寧に結香に説明しているところで結香の目が覚めた。


結香の前には昭和のダイヤル式の黒電話があった。そして電話機の前にはボールペンとメモ帳がおいてあった。


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