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精霊王である竜だけの固有精霊魔法



「えっと、私が知っていて気になっているのは前にあなたが使ったと言っていた魔法なんです。

 えっと……。 ゴールドヒートと、カシノニア王国の一流の魔術師達が作り上げた最強最悪の魔力封じの手錠を壊した魔法と、移動のような転移の魔法……。 それから洗浄の魔法……なんですけど、これってどの属性なんでしょうか?」


「む? あぁ、洗浄魔法ならば、水の属性の精霊魔法だな!

 だが洗浄魔法以外のものについては属性というよりかは、それぞれの5つの精霊王の竜だけの固有精霊魔法に該当するものであり、魔法使いでは使うことができないものであるな!

 もし5つの精霊王の竜だけの固有精霊魔法を魔法使いが使いたいと思うのであれば、効果は劣るがそれぞれの属性に代替えの精霊魔法があるのでそちらを使うしかないな。

 うむ……、例えば今レティーツィアが言ったゴールドヒートと破壊魔法と転移魔法だが、5つの精霊王の竜だけの固有精霊魔法に該当するので、もしレティーツィアが使いたいのであれば代替えの精霊魔法を使うことになるだろうな。

 効果は劣るが竜以外の魔法使いが代替えの精霊魔法として使うのならば、ゴールドヒートであれば水の属性の治癒魔法が該当するであろう。

 そして魔力封じの手錠を壊した魔法ならば、それも竜だけの固有魔法の破壊魔法になるので、うむ……代替えとしては属性に関係なく攻撃系の精霊魔法を使うと良いな。

 ……あとは転移魔法だったな。

 この転移魔法も魔法使いは使えないので、属性は関係ない基本の飛行魔法を使うしかないな。」




(そうなんだ。 うーん……、洗浄の魔法は、洗浄魔法で水の属性で。 そしてゴールドヒートと、カシノニア王国の一流の魔術師達が作り上げた最強最悪の魔力封じの手錠を壊した魔法、移動のような転移の魔法は、5つの精霊王の竜だけの固有精霊魔法だったということなのか……。 固有精霊魔法とは私には使えそうにないし本当に残念である……。 それで、ゴールドヒートは水の属性の治癒魔法で代替えができるということか。 カシノニア王国の一流の魔術師達が作り上げた最強最悪の魔力封じの手錠を壊した魔法は破壊魔法なので、属性に関係なく攻撃系の精霊魔法で代替えをして……。 ……そして移動のような転移の魔法も属性が関係ない飛行魔法が該当するから、それで代替えするとするしかないのか……。)



 レティーツィアはハルトムートの説明を聞いて、自分が考えていた精霊魔法の正式な名称とどの属性や代替えの精霊魔法が該当するのかを頭の中で整理した。




 レティーツィアはハルトムートの説明を聞いて、精霊魔法は意外と5つの精霊王の竜だけの固有精霊魔法が多いのだな、と思った。

 ……いや、ハルトムートがレティーツィアに使ってくれていた精霊魔法がかなり凄い精霊魔法だったということなのかもしれないが……。


 もしレティーツィアが悪役令嬢ハイデマリーに殺されそうになった後にハルトムートに出会っていなければ、5つの精霊王の竜だけの固有精霊魔法なんてレアすぎる精霊魔法は使ってもらえなかったわけで、レティーツィアの命は助かっていなかっただろう。

 そんな凄い精霊王の竜だけの固有精霊魔法を使ってもらって、精霊魔法なんてほとんどわからない時期から知っていたのって結構すごいことなのかも、とレティーツィアは思った。



(……婚約破棄できない婚約者になってしまって嫌だと思っていたけど、そのおかげで今の私は生きていられるってことなのね……。)




 レティーツィアは、悪役令嬢ハイデマリーにされたことを思えば災難でしかないが、ハルトムートと出会えたことで命が助かったのだから、ある意味ではとびっきりの幸運だったのだなっと実感した。

 どうしてハルトムートが崖の下なんて辺鄙な場所で封印されていたのかということはわからないが、レティーツィアにとってはハルトムートがそこで封印されていたおかげで命が助かったので、まぁ結果的に良かったと考えるべきなのだろうと思った。



「えっと、それなら精霊魔法の魔法使いを目指している私は、ハルトムートが使った竜だけの固有精霊魔法をは使えないということなんですね。

 それで、竜だけの固有精霊魔法が使えないので、効果は劣るがそれぞれの属性に代替えの精霊魔法を使うしかない、ということなんですね……。

 ……うーん、思っていた以上に効果の高い精霊魔法は竜だけの固有精霊魔法ですね。」


「む? あぁ、そうだな。

 昔の時代でも精霊魔法の魔法使い達は同じように効果の強い精霊魔法が使いたいのに、いざ使おうとしたら効果が強いものは竜だけの固有精霊魔法であって使えないとわかって落胆している者も多くいたな。

 まぁ、それでも明らかに魔術師などより力は強くなるのだが、やはり生き物というものは上には上を目指すものなのだ。

 そこに目指せる所があるのならば、いかに自分が優れた精霊魔法の魔法使いでも満足できずに更なる高みを目指したくなって満足できなくなるものなのだろうな。

 隣の芝生は青い、とはよく言ったものだ……。

 昔から、現状では満足できなくなった精霊魔法の魔法使い達は、最終的には5つの精霊王である竜との力を夢見ていたな!

 魔術師ではなく精霊魔法の魔法使いになれたのだからそこで満足できたら良いのに満足できないのだから、更なる高みである精霊王である竜からの加護を得ようとしてしまうのだ。

 ……だが、私が知る限りでは精霊王である竜との契約など、私はレティーツィア以外で契約が成功してできた者など知らないな。

 精霊魔法の魔法使いとして高望みをして精霊王の竜との契約を夢みた者の辿り着く場所など()しかないということだ……。」


「…………‼︎」



(……精霊王の竜との契約の契約って、死しかないなんて怖すぎるっ……‼︎ ……あ、でも待って。 私って、その死しかない竜との契約ができてしまってるんだ……! ……うん、本当に説明を聞いた今ならハルトムートと契約出来たことって本当にすごいことなんだって実感できるわね……!)




レティーツィアは、精霊魔法についてどんどん詳しくなっていってます。

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