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ダメージ?そんなのくらってなんぼでしょう~HP極振りの行くVRMMO~  作者: まあ
第二の街イルン

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ゴーレムの魔王

 と、そんなことをしていると辺りから爆発音が聞こえなくなってきた。


 流石にそろそろ魔物も全滅してきたか。


 それにしても10分くらい爆発が継続するのはどんだけいるんだよ。意味わからんだろ。


 トレントの魔王は一体俺に何をして欲しかったんだ。


 もしかして昔の敵を倒すためみたいな感じか?


 俺は道具じゃないんだぞ。


 ・・・まあ、レベル上がってるしめちゃくちゃ強化受けてるから別にいいけど。


 なんか手のひらの上で転がされてるって気づいたら結構嫌な感じするな。


 いや、まあ俺がトレントに助けを求めたっちゃあ求めたんだが。


 はあ、まあ良い。


 このダンジョンの終着点を探そう。


 俺は完全に静まり返った洞窟を見渡す。


 見た目は変わっていない、が雰囲気がさっきと比べるとかなり軽い。


 どこか重苦しい雰囲気を感じてたのに、それがかなり楽になった。


 魔物の数とかが問題なのだろうか?それとも、そういう仕様なんだろうか?


 それにしても、魔王はさっきの爆発に巻き込まれて死んでないんだろうか。


 あれだけ長い間爆発していたのだ、巻き込まれて死んでいてもおかしくない。


 ゴーレムの魔王がそんなに低耐久かは何とも言えないが。


 まあ、とりあえず奥を目指してみるか。


 基本的にこういうゲームは最奥にラスボスが待ち構えているパターンがお約束だし。このゲームはなぜかお約束は守る傾向がある。


 というか、長い歴史の中で刻まれたお約束を破ると碌なことにならないことを理解しているのだろう。


 だって、嫌だろ?ダンジョンに入ったらいきなりラスボスがいて、理不尽に殺されるの。


 仮にそれを突破したとしても、進むに連れて敵が弱くなるとか意味わからんだろ。


 ここの運営は変なところで賢いのだから。


 とそんな感じで運営の狡猾さに頭の中で愚痴を言いながら、俺は最奥を目指すために進み出した。


◇◇◇◇◇


「ドウイウコトダ」


 一方その頃、魔王サイドでは原因不明の大爆発に苦しめられていた。


 あと数日、たった数日で街を攻めに行こうとしていた矢先、今回の謎の大爆発が起こった。


 部下のゴーレムが爆発に巻き込まれ死亡するたびに、さらに爆発が起きる。そしてそれにやられた部下も連鎖的に死んでいった。


 幸いにも魔王はオリハルコンという最上級レベルの質を誇る素材でできていたため、爆発は無傷で耐えることができた。


 が、特殊スキルによる強化だけのアイアンゴーレムやブロンズゴーレムは全滅。


 残ったのは、魔王自身と一部のスキルを与えていた直属の部下数体。


 それほどまでに今回の爆発は威力が高いものだった。


 とはいえその損害は、数の暴力で人間とトレントの魔王を圧殺するつもりだった魔王にとってあまりにも痛手。


 というのも、ゴーレムの魔王は元は温厚で人類種と協力体制にあった。


 しかし、当時の人類のトップ層は完全に腐っており、無限の利益を生み出すこの魔王を傀儡にするための作戦を決行する。


 それが、機械種完全奴隷作戦。


 何とも頭の悪そうな名前のこの作戦はシンプルなものでゴーレムマスターを国中でかき集めて、その数で圧倒的な強さを持つ魔王を支配するもの。


 そして、作戦は順次成功していき最終的には魔王さえも捕まってしまった。


 魔王は、絶望しながら命令を淡々とこなし続ける本当の意味での機械になってしまった。


 自分が何の命令も聞くということがわかった途端態度を豹変する人間も多数いた。


 そんなある時、街で内乱が起きた。


 その理由は、トップ層の誰がゴーレムの支配権を持つのかを決めるため。


 当然ゴーレムマスターもそれぞれの陣営に参加し内乱に参戦するか、見切りをつけて街を離れる。


 次々と戦死していくゴーレムマスター。


 魔王への支配力が薄れ、ついに拘束が外れる。


 恨みを溜め込んでいた魔王はすぐさま全力を持って街にいる人類種を殲滅、その後拠点を作り人類を滅ぼさんと緻密に計画を立てて部下を作成していた。


 そして、戦力を溜め込んでいる時にトレントに奇襲された。


 怒った魔王は当然反撃に出る。


 が、トレントの本営は深い霧に包まれていて、トレント以外の敵が大量にいて攻略は困難。


 またトレント側も圧倒的物量を相手に攻めあぐねていた。


 そんなこんなで戦闘は泥沼化し、最終的には和平という結果になった。


 この出来事はトレントの魔王は若気の至りとして黒歴史にしているが、ゴーレムの魔王は先に攻撃したことに恨みを持っていた。


 そう、ゴーレムの魔王は恨みを覚えるタイプだったのだ。


 そんな理由で、この二つの陣営に喧嘩を売る目前にして陣営が壊滅したのだ。


 数十年もの間丹精を込めて作ってきただけに、あまりにも苦しい。


「ゼッタイニユルサナイ!イマスグコノテデ、ミンチ二シテヤル!」


 最初は落ち込んでいた魔王だったが、怒りが沸々と湧いてきて今は完全に怒り狂っていた。


 自然には起きようがないことが起きているのだ。裏には何者かがいる。


 絶対に殺す。


 部下に宥められたゴーレムはそう誓って、部下を集めて作戦会議を始めた。


 彼のHPは15,000。


 他の魔物と比べると圧倒的だが、どう頑張ってもジンには勝てない。


 彼が自ら敵を強化していたことに気づく時も近い。

後書き


三人称難しい。

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