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ダメージ?そんなのくらってなんぼでしょう~HP極振りの行くVRMMO~  作者: まあ
第二の街イルン

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VSゴーレム

 さて、一旦の戦いは終わった。


 場所がバレたはずだから、交戦的ならこっちに来るはず。


 一応相性的にはいい感じではあるはず。


 ただ、明らかに強化されてるのがなんともいえないんだよな。


 一応群れていたら大爆発を起こすとは思うから、個々で来るよりは群れできてほしい。


 洞窟が崩れたら、まあ、それはその時だ。


 そんなのはその時に考えればいいんだよ。


「・・・!」


 と、完全に舐め腐っていると急に通路の横から殴りかかられる。


「ごへっ」


 完全に予想外の攻撃に俺はなんの準備もしていなかったから、吹き飛ばれる。


 何の気配も音もしなかったぞ。


 俺が攻撃してきたところを見ると、さっきまで壁だった場所に穴が空いてそこから手が伸びてきていた。


「・・・」


 そのまま手が伸びていた壁が変形し、ゴーレムの体を形作る。


 まじか。さすがダンジョン。


 壁がギミックとして置いてあるのは面白いな。


 壁に変身できるゴーレムなんているんだな。確かに素材だけ見ればいけなくもないが。


 俺の視界に映っているゴーレムは見た目は完全に壁と同じ素材で作られている。石ともいえないし、鉱石とも言えない。


 ただ、圧倒的に硬い素材ではある。さっきの爆発を受けてもびくともしていなかった。


 それで出来ていて待ち伏せすると言うことは、多分こいつは防御力が非常に高く機動力が極端に低いタイプ。


 もちろん、高速で動き回るアルベリオンみたいなタイプの可能性はあるが、その可能性は低いだろう。


「ゴオオ」


 呼吸音ともエンジン音とも取れるような音を出しながらゴーレムは体を動かす。


 遅い。


 読み通りだ。


 ・・・『だから何?』という意見には耳を傾けないぞ。遅くても速くても結果は変わらないと言われればそうなんだが。


 い、いや、でも今のうちにこういう分析力とかは持っておいて損はないはずだ。そう言うことにしよう。


「ゴ!」


 と、流石に追いついたか。


 ゴーレム的には全力で動いているんだろうが、どうしても遅く感じてしまう。


 ゴーレムは近づいたら、またしても俺にパンチを放ってくる。


 本能的に避けたくなったが、それは無理やり我慢して俺は攻撃を受ける。


 ドン!


 痛い、っていうか頭が揺れる。


 幸いにもこのゲームには脳震盪なるものはないので、どれだけ揺れても酔うくらいでなんとかなる。


 流石にここまで殴られると、HPはなくなって【食いしばり】が発動して全回復していた。


 と、ここで俺は一度距離をとるために歩法を発動する。


 あのゴーレム、俺の反射ダメージを喰らってるはずなんだけど全然見た目が変わってないんだよな。


 詳細を確認して一度逃げるかどうか決めたほうがよさそうだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

モンスター名:合成型ゴーレム

HP:1,500/6,000

説明:魔王の手によって作られたゴーレム。二つ以上の素材をもとに作られているため自然には余程のことがない限り発生しない。防御力と攻撃力が高く、移動速度が極めて低い。待ち伏せ戦法を好み、たまたま通りかかった商人や冒険者などを殺すことが多い。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 なんか大事なこと書いてない?


 魔王?


 まさかトレントの魔王のやつ、別の魔王がいることを知っててここに送り込んできたのか?


 そりゃあ敵は少ない方がいいし、俺も倒せれば強くなれるとはいえ、ちゃっかりしている。


 今回は利害関係が一致したから問題はないが、普通だと怒られても何も言えないぞ。


 そして、HPもかなり多いな。最近の中だと一番か?


 とはいえ、見た目は変わっていないがそこそこダメージは与えられている。


 戦闘は続行で問題ないだろう。


「ゴッゴッゴ」


 それにしても本当に移動が遅いな。


 HP極振りの俺でも歩法を発動すれば圧倒的な差ができるほどに遅い。


 初手で殺せなかったらどうするつもりなんだ。


 とはいえ、あと一回ワンパンを喰らうと俺も同時に死んでしまう。


 ちょうどいいダメージに調整しないといけない。


 直に重さを受けてしまうと、多分死ぬ。が、かするくらいだと今度はダメージが足りない。


 ここはプレイングが出る場所だな。


 と言うわけで、俺はゴーレムから逃げるのをやめ、攻撃をいい具合に受けるために集中し始める。


「・・・」


 が、ゴーレムはやはりのんびりとこちらに近づいてくる。


 ・・・もっと近づいた方がいいか。


 俺は渋々、ゴーレム側に移動していく。


「・・・?」


 さっきまで逃げていたやつが急に近づいてきたのに流石に違和感を感じたのか、ゴーレムは首を傾げる。


「【挑発】」


 その隙に、保険として俺はスキルを使っておく。


 ここで急にフェイントされても困るのだ。


「!?」


 そして、当然ゴーレムは目を赤く光らせて俺に明確な殺意を向けてくる。


 さあ、来い。


 残り、5m、4m、3、2、1。


 ここでゴーレムは腕を振り上げる。


 まだだ。まだ引きつけられる。


「ゴ!」

「ここ!」


 ドガァン!


 挑発も相まったのか、先ほどよりも威力が高い拳が地面に振り下ろされる。


 完璧だ。


 俺は、それにプレスされている右手を見てそう自画自賛する。


 威力は高いが、流石に体の中心ではないから即死ではない。が、ダメージはそこそこに入る。


「・・・?」


 そのまま、ゴーレムは死亡。


 刹那。


 洞窟の中に大爆発が発生する。


 そして、それに伴って連鎖的に各地から爆発音、爆発音、爆発音。


 止まらない。


 俺は思わず目を閉じた。

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