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ダメージ?そんなのくらってなんぼでしょう~HP極振りの行くVRMMO~  作者: まあ
第二の街イルン

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化け物に挑んだ可哀想なチンピラたち

「「「え?」」」


 俺が気づいていたことをチンピラたちに伝えると、今からでも殺すぞといきがっていたのがぴたりと固まる。


「「えぇ?」」


 まさかそんなことになるなんて思ってもみなかった俺とコボルは2人とも困惑する。


 なんでそれで止まるんだよ。数で圧殺する流れだったはずなのに。


 流れが悪いなぁと思っていると、


「おい!お前ら!何止まってるんだよ!」

「「「あ、すんません!」」」


 コボルが取り巻きたちに恫喝を入れる。


 おぉ、ちゃんとリーダーしてるんだな。


 とはいえ、リーダーしているってことは多分コボル以上に強いやつはいないってことだ。


「「「うおお!」」」


 まあ、余裕か。


 これで俺のことをよく知っていて1人ずつ攻撃したら若干不味かったが、こいつらのやり方的にそんなことはなさそう。


 ちょうど【百足蛇腹】を試したいと思っていたんだよな。


「【ファイアーボール】」

「【アローレイン】」

「【ウィンドカッター】」


 とはいえ全回復できるのだから、どうせなら削られてから使いたい。


 そんなことを考えていると、後衛職の放った魔法やら弓矢やらが飛んでくる。


「ぐえっ」


 俺はそれをなす術もなく喰らう。


 なんか久しぶりにまともな攻撃を喰らった気がするな。


 とはいえ、その程度の攻撃じゃ俺の莫大なHPを削れない。


 今や俺のHPは7000を超えるのだ。


 そんなやわな攻撃では全く持って歯が立たないのだ。


 最近周りの奴がインフレしていたから麻痺していたが、俺のHPは多いのだ。


「え?」


 そしてここで俺のスキル、【反射】が発動。


 さっき攻撃した中でもHPが低いプレイヤーが死んでいく。


「うおお!」


 そして、それに気づかない近接職のプレイヤーたちが俺に突っ込んでくる。


 ただ、俺のHPはまだ半分も残っている。


 しかもHP調整を失敗しても【食いしばり】効果で体力が1で一回だけ耐えることができるから、安心感も抜群だ。


 正直、出来レースと行っても過言ではない。


 そして、攻撃を喰らってもなお棒立ちの俺に斬撃やら打撃やらが飛んでくる。


 これだけの人数がいるのによくこんなにも綺麗に攻撃を入れれるものだ。


 そのチンピラみたいな見た目に隠れて、実は絶大なコンビネーションを持っている。


 かなりの人数を殺してきたのだろう。そうじゃなければこんなにも練り上げられたコンビは出来ないはずだ。


「はぁ?」


 そして相変わらず、HPの低い攻撃特化のプレイヤーから続々と死んで光の粒子に変わっていく。


 こうやってみると本当にプレイヤーしかいないんだな。


 こういう山賊みたいな奴らにはNPCも混じっていたりするんだが、今回はプレイヤー100%だ。


「お、おいお前ら!一旦攻撃を止めろ!」


 そして、仲間が次々と死んでいく光景に危機感を覚えたのかコボルが攻撃を止めるよう命令する。


 いい判断だ。


 が、もう遅い。


 俺はHPが十分に減ったことを確認して、スキル【百足蛇腹】を発動する。


 途端、俺の体がボコボコと変異していき、ハウスセンチビートルの形に整えていく。


「は?お、おい。なんなんだよ」

「ば、化け物ー!」

「に、逃げろ!」


 そして、それを見たチンピラたちは先ほどまでの威勢虚しく、踵を返して背を向けて全力で逃げ出し始めた。


 そして、俺の変異が完了する。


 へぇ、結構思考もできるし、体も自由に動かせるんだな。てっきり暴走状態になって目につく動くもの全てを倒したりするのかと思っていたんだが。


 視界の色が黄色になったり、足の動かし方が若干気持ち悪い感じがするというデメリットは若干ありはするものの、かなり補正がかかっていて使いやすいからかなり強い。


「ギシャアア!」


 あ、なんか声が全部叫び声になるな。


 まあ、それは仕方ないか。こいつに人間みたいな声帯があるとは思えないし。


「うわあぁぁ!来るなぁ!」


 そして、体が大きくなりAGIも増えているのでかなりの速度で動くことができる。


 逃げているチンピラたちの足では到底逃げることなどできないだろう。


 俺は尻尾で壁に打ち付けたり、牙で噛みついて毒を注入したりする。


「うぐへへ」


 うわ、毒に侵されたやつってあんな感じの顔になるのか。


 麻薬に侵されたみたいに、唾が口から垂れて目も焦点があっていない。


 しかも身体中に緑と紫を混ぜたような毒の染みが広がっていく。


 グロい。


 確かにハウスセンチビートルの毒が見せる幻覚はかなり心地よいものだったから仕方ないとはいえ、あんなのになるのは勘弁だ。


「ギジャアァァ」

「あ、あぁぁ、うわああ!」


 そんなことを思いながらチンピラたちを蹂躙していく。


 中には虫恐怖症の人やら、百足恐怖症の人やらが絶望的な顔をしながら死んでいたが、それは俺には関係ない話。


 運営がそういうモードを追加していないのが悪い。


 某モンスターを狩るゲームには蜘蛛恐怖症モードというのがあるのに、それに似たようなことをしていないのが悪い。


 というわけで、美味しく頂かせてもらうとしよう。


「ギジャア!」

「ぎゃあぁ!来るなぁ!助けてくれぇ!」


 巨大な牙で噛みついて、毒を注入する。


 ちなみに毒を注入する感覚は噛みついた時に唾をつけるみたいな感じ。


 正直結構汚いので、そんなに好きではないがクールダウンも短く効果も強力なので連発している。


 噛みついたら死ぬって普通にぶっ壊れだろ。


「クソ!何が悪かったんだよ!何がっ!?」


 そして最後、壁に背を向けてぶつぶつと呟いているコボルに噛みついて毒を注入する。


「あ、あ。あぁ?」


 そして、無事廃人に変わる。


 よし、これで戦闘は終わったか。


 じゃあ、百足モードを解除して・・・解除・・・。


 あれ?これ解除できなくね?

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