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第7話 AinoHana計画
かつて管理局のアーカイバーであり、
現在は境界群で旧文化を研究する長老ソラは、
AinoHanaの真実を語る。
「これはね、
花じゃないんだよ」
ソラは、
古い記録装置を起動する。
そこには、
巨大な神経ネットワーク図が映し出された。
AinoHana。
正式名称:
《Adaptive Imagination Network for Organic Humanity Archive》
人類の夢、
感情、
祈り、
志、
芸術衝動を保存・循環させる
分散型感情継承システム。
それは単なる記録庫ではなかった。
人々が描いた花を媒介に、
微弱な感情共鳴を未来へ伝播する、
文明の“余白維持装置”だった。
「2410年以降、
文明停止を防ぐため、
ユキシロ博士たちは、
これを地球各地へ隠した」
人類の夢を、未来に分散保存したのだ。
ソラは微笑む。
「未来の誰かが、再び“人間”を思い出せるようにね」
ナツは、無数の花を見る。
そこには、数百年前の誰かの願いが宿っていた。
それがAinoHana。




