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第一部 アーカイバー― 記憶を継ぐ者 ―  作者: AinoHana


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7/9

第7話 AinoHana計画

かつて管理局のアーカイバーであり、

現在は境界群で旧文化を研究する長老ソラは、

AinoHanaの真実を語る。

「これはね、

花じゃないんだよ」

ソラは、

古い記録装置を起動する。

そこには、

巨大な神経ネットワーク図が映し出された。


AinoHana。


正式名称:

《Adaptive Imagination Network for Organic Humanity Archive》


人類の夢、

感情、

祈り、

志、

芸術衝動を保存・循環させる

分散型感情継承システム。


それは単なる記録庫ではなかった。


人々が描いた花を媒介に、

微弱な感情共鳴を未来へ伝播する、

文明の“余白維持装置”だった。


「2410年以降、

文明停止を防ぐため、

ユキシロ博士たちは、

これを地球各地へ隠した」

人類の夢を、未来に分散保存したのだ。


ソラは微笑む。

「未来の誰かが、再び“人間”を思い出せるようにね」


ナツは、無数の花を見る。


そこには、数百年前の誰かの願いが宿っていた。


それがAinoHana。

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