前へ目次 次へ PR 35/100 第35話 王子であるメンクロスは長身瘦躯の割に体力があり、武術や剣技にも抜きんでていた。習い事の一つとしてプロから教授されていた。彼の目下の問題は暇そうなケイティだった。なんとも居づらさがある。彼女の気分をよくするのも自身の務めではないかとメンクロスは思っているふしがある。無意識ではあるが。 「ケイティ、実は恋愛相談なのですが」 ボーっときつい目を凝らしていたケイティの顔がニヤリと豹変した。まるでウサギを袋小路に追い込んだ狼のように。今にも食らいつかんと距離をつめるように。