前へ目次 次へ PR 34/100 第34話 ネイラーの声が上ずったのは内緒だ。内心苦笑して、動揺の色を見せないようにするのに躍起になった。彼にはこういうところがある。 ☆ ケイティは眼前に広がる漆黒の闇の世界を注視しながら、アームレストを指先でつついていた。これと言って不満があるわけではないし、空腹で飢餓状態にあって憤懣しているというわけでも無い。なんとなくなのだ。ちなみに彼女の座る椅子は特注品で、座り心地はどこぞの国の国王の玉座より良く、包み込むような安心感すら与えたりした。