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第29話

 歩き去るサズの後ろ姿を見て、ネイラーは何故か無性に不安を感じた。彼に対するものなのかそれとも別の何かなのかはクリアには分からないが。


 ネイラーは他に異変がないか周囲を見渡した。奇声は聞こえない。異臭もしない。特に何もないようだ。彼は倉庫室のディスプレイに向かう。ひとまず報告が第一義だ。しかし、どう報告すべきか。減給処分かもしれない。まあ、致し方ないと嘆息し、右腕をぐるんと回して、気分をほぐす。これだけでも随分違うものだ。


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