前へ目次 次へ PR 28/100 第28話 話しかけてきたのは、ネイラーの部下のサズだ。どこかシニカルな表情をいつも浮かべた、腹の底の読めない男。特に悪さをするわけではないが、このものの思考形態を逐一理解できるものがこの艦にいるだろうか。何か悪辣な謀略を胸に秘めていても看破できないかもしれない。もちろん今のところそのような態度はとっていないが。 「そんなことはないさサズ。僕は聖人君子にはなれなかった」 「ふ」 「何がおかしいんだ、サズ」 「いえ、自嘲するネイラーさんって珍奇ですから」 「そうかな」 「では」