だれかのかいわ
二本立てというかなんというかです。
「だれかきた」
「ひと」
「ひとはいけない」
「えるふ」
「えるふはいい」
「いっしょにいる」
「……いっしょにいる?」
「いっしょにいる」
「あ、みずをとってる。はるみる、やさしいこ」
「みずはだいじ。ぼくらにも」
「ねてる?」
「ねてる」
「むしが」
「とりあえず」
「はらってあげよう」
「つかれてる」
「つかれているね」
「……」
「あのばしょにたどりつかせてはいけない」
「あのばしょにたどりつかせてはいけない」
「でも、あの、ひとのこ」
「ひとのこ」
「くらいもりのなか、すすむあしに」
「まよいがない」
「……えるふではなく?」
「ひとのこがさきをいっている」
「たおれた」
「……あしばはどうしようもない」
「……」
「もしや」
「もしや?」
「かくしょうは、ない」
「ならば」
「しばらくまよってもらおう」
「しばらくさまよい、あるいてもらおう」
「もしもみちびきてならば」
「どのようなまよいみちでも、まよわずすすむ」
「でも、えるふもつかれている」
「ここまでもたいへんだった、のかもしれない」
「みずは……あげよう」
「かじつは、どうする」
「みなもいろいろたべている」
「かるくではふそく?」
「しぃの、とか、るふ、とか、ほりゅの、とか」
「わかった」
「ていきてきにおとそう」
「もしもまよえば」
「もしもちがえば」
「にどともりからでられない」
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。




