67・夜の密会
今回もとても短いです。
後書きにお知らせがありますのでそちらも読んで下さい。
ではどうぞ。
「マリア、空間遮断してくれる?」
頷いたマリアが空間魔法で、空間を遮断する。こうすればベッドで寝ているシンに会話を聞かれないですむ。
こればっかりは未だ言えないからね。
テーブル横の椅子に横向きに座り、肩にマリア、膝にムツキが瑠華の前にテトとリトがお座りしている。
右頬にマリアの温もりを感じつつ、膝に乗ってるムツキのもふもふの毛を撫でて癒されつつ、テトとリトを見ながら聞いてみる。
「皆はシンが言っていたこと、知らないの?」
「トリロ伯爵が英雄を侮辱したって話か?」
「そう」
どんなに考えてもトリロ伯爵と逢ったことがないんだよね。
一応挨拶を交わしたことがある貴族については、覚えている。一言二言だったとしても。
これでも僕、元公爵子息だからね。そこら辺はちゃんとしてたよ。
「前にも言ったけれど、私達は主がフィンランディの地に埋葬されてからはずっと傍にいたの。だからそのトリロ伯爵が何か言っていたとしても、誰かが言わない限り私達は知ることがないわ」
「精霊達なら知ってたんじゃない?噂好きの風の精霊なら嬉々として流しそうでしょ?」
「シンが言うには精霊王も、トリロ伯爵の言ったこと知って怒ってたんでしょ?だったら精霊達が話をするのを止めても不思議じゃないわ」
確かに彼女ならやるだろう。ついでに魔王とか獣王とかも。
精霊魔族獣人族にとって“王”は絶対の存在だから。
「勇者達も何も言わなかったか。彼奴等の性格考えたら、言葉にはしないだろうし。本当何言ったんだか……………」
本当にねぇ…………もういない“英雄”を巻き込まないでよ。
「そういえばその伯爵と関係があるかは分からないが」
唐突に何かを思い出したように、テトが首を傾げながら瑠華を見つめた。
おいおい、そんな可愛い仕種しないでくれよ。飛び付きたくなるだろ?
「主が埋葬されてすぐに墓荒らしが現れたんだ」
「墓荒らし?」
「そういえばそんなこともあったわね」
マリアが同意するように頷いている。ムツキもきゅうきゅう鳴いている。
「フィンランディの領地の所にだよね?」
「ええ、そうよ。でも狙いは明らかに主の墓だったわ。二回共ね」
「えっ、二回も現れたの⁉しかも僕限定⁉」
ええ、本当になんなの?僕何かしました?
というか今気付いたけど、凄く自然に自分が埋葬されたとか話してるけど、この状況おかしくね?
「まぁ、今更だから気にしないけど…………」
「なあに?」
口に出てしまってマリアが首を伸ばして、瑠華の顔を覗き込む。その仕種に口元を緩ませて、瑠華は右手でマリアの体を撫でる。
「明らかに主を狙っていたな。墓荒らしどもがはっきり言っていた」
「ええ、だから主に触れる前に殺してやったわ」
「当然よね。主の静かな眠りを妨げようとするんだもの、死をもって購ってもらったわ」
従魔達の言葉に複雑な気持ちを抱き苦笑してしまう。
従魔達の忠誠心や怒り、そして愛情は心から嬉しい。瑠華も彼等と同じくらい、従魔達のことが大切で大事だから。
だからこそ自分のせいで、彼等が血に汚れるのが嫌になってしまうことがある。
この感情は本当に自分勝手なものだから彼等には絶対に言えないけれど。
バレていそうだけど。
「その墓荒らしとトリロ伯爵を繋げるなら、トリロ伯爵は死体愛好家の趣味を持ってるのかな?」
「「「は?」」」
「きゅ?」
従魔達が間抜けな声を出して瑠華を見つめる。
大丈夫。そんなところも可愛くて好きだから。
「いや、ルッシャートの貴族なら有り得るでしょ?何かの収集癖があるみたいだしね」
「まぁ、有り得なくはないだろうな」
嫌な話だが死体は氷魔法を使えば、半永久的に保存できるんだよね。本当に嫌な話だけど。
でも自分で言っておいてなんだけど、凄く気分が悪い。鳥肌ものだよ。
「ふぅ、何はともあれ伯爵に逢いに行かないとね。シンのことは全て清算しないとね。シンと妹さんの為に」
「随分シンのこと気に入ったみたいだな、珍しく」
「ここまで付き合えば興味は沸くし人柄も分かるもんでしょ……………………シンは可愛いよ、見てると手を差し伸べたくなるくらいにね」
全ては明日。
読んでいただいてありがとうございました。
話が進まずに申し訳ありません。
謝罪と共にお知らせを。
作者はずっと最近の話について悩んでいました。
だらだらとしていることと話が短いことにです。小説を投稿するなら読んで頂く読者様に失礼のないものにしたい。
それすら満足に出来ていませんでした。
毎日投稿は自分には無理なんじゃないかと。
というわけで読者様にご指摘して頂いたこの期に、投稿スタイルを変えてみようと思います。
先ずは5月は週一、毎週日曜日20時の投稿にします。次は15日ですね。
6月からはなってみないと分かりません。
作者の勝手ですみません。
今までこのような素人の小説を読んで頂いて本当にありがとうございました。読者様には本当に申し訳なく思うと同時に心からの感謝を。




