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転生したら白ねこでした。お菓子魔法で異世界の心を癒やします。――もふもふカフェから始まる甘くてやさしい異世界生活――  作者: 明石竜


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第十四章 お菓子学校の開校

エドワードの遺志を継ぎ、アルトリアに「甘味学院」を設立した。

校舎は、街の中心部にある古い建物を改装したもの。

「立派になったな」

レイが感心している。

「ええ、多くの人の協力のおかげです」

開校式には、数百人が集まった。

「本日、甘味学院が正式に開校します」

私が挨拶すると、大きな拍手が起こった。

「ここでは、お菓子作りの技術だけでなく、その歴史、文化、そしてお菓子魔法についても学べます」

初年度の生徒は、五十人。

年齢も背景も様々だった。

若者だけでなく、中年の主婦、引退した職人、さらには貴族の子弟まで。

「お菓子作り、楽しみです」

「魔法も学べるなんて、夢みたい」

生徒たちの目は輝いていた。

授業は厳しかった。

基本的な技術から、高度な魔法まで。

「お菓子は科学です。正確な計測、温度管理、タイミング。すべてが完璧でなければなりません」

私が指導すると、生徒たちは真剣に聞いている。

「でも、最も大切なのは心です。どれだけ技術があっても、心が込もっていなければ、美味しいお菓子は作れません」

数ヶ月後、最初の卒業生が出た。

彼らは、それぞれ違う道を歩んだ。

ある者は自分の店を開き、ある者は既存のパン屋にお菓子部門を作り、ある者は王宮の専属職人になった。

「師匠、ありがとうございました」

卒業生たちが涙を流している。

「お菓子の素晴らしさを、多くの人に伝えてください」

「はい!」

学校は成功した。

しかし、その陰で、私は悩んでいた。

「このまま、ここに留まるべきなのかしら」

レイが気づいた。

「どうした、ココ」

「学校は軌道に乗りました。私がいなくても、運営できるようになりました」

「それで?」

「私、もっと広い世界を見たい。まだお菓子を知らない人たちに、届けたい」

レイは優しく笑った。

「それがお前の夢だもんな」

「でも、学校を放り出すわけには……」

「大丈夫だ。ここには、お前を信じる仲間がたくさんいる。任せればいい」

彼の言葉に、勇気をもらった。

「そうね。次の旅に出ましょう」

学校の運営は、優秀な卒業生たちに任せることにした。

「師匠、どこへ行かれるのですか?」

「まだ決めていません。でも、お菓子が必要とされる場所へ」

「いつか、戻ってきてくださいね」

「もちろん。ここは、私の大切な場所です」

旅の準備を整える。

しかし、出発の前日、意外な訪問者があった。

「久しぶりだな、ココ」

アランだった。

「アランさん! どうしてここに?」

「お前の噂を聞いてな。学校まで作ったと。相変わらず、やることが派手だ」

彼は笑った。

「俺も、旅に出ることにした」

「え?」

「王都の店は、弟子に任せた。俺も、もっと広い世界を見たい。そして、お前と同じように、お菓子を広めたい」

意外な展開だった。

「一緒に旅をしようとは言わない。でも、いつか、どこかで会おう」

「はい。その時は、どちらが美味しいお菓子を作れるか、競争しましょう」

「いいだろう。負けないぞ」

アランは去っていった。

翌日、私たちは旅立った。

「次はどこへ行く?」

レイが尋ねる。

「東の大陸。まだ誰も知らない土地」

「危険そうだな」

「でも、きっとやりがいがある」

新しい冒険が始まる。

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