学園の龍の牙
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―――黒神龍特区から《空中浮揚》で黒神龍学園に向ったマキシ。
「ッ!?―――何これ!?」
学園に接近するマキシの目に映った光景とは―――
―――その黒神龍学園を覆うように広がっている白い繭の包囲だった。
「これは!一体誰が、いつの間にこんなものを……うんっ?あそこにいるのは―――」
空中で停止して囲まれた黒神龍学園を見ていたマキシの目に、地上の幼年部や初等部の学舎に併設したグラウンドで武器を手に迫り来る魔物の群れを駆逐していく龍の牙達の姿が映る。
包囲している繭に生じた亀裂から次々に虫型の魔物が出てくる様子を目にしたマキシは、この巨大な繭の内部に大量の魔物が内包されていることに気がついた。
「このままだと殲滅するのにいつまで掛かるか分からない……それなら僕が!!」
学園にいる強者達が負けることはあり得ないが、その強者をもってしても大量の魔物の駆逐には時間が掛かることを推察したマキシは空中から学園を覆っている繭に向かって降下する―――
包囲されている学園の中央共有エリア上空に当たる位置の繭に降り立ったマキシは、そこで魔力を膨らませると【呪術】を展開するため足元に手をついた。
「この中に直接【呪術・防御破壊】を仕掛ける!―――ッ!?」
繭の内部に直接【呪術】を仕掛けようと手をついたマキシに、その繭を形成する細かい糸が突然マキシの周囲から襲い掛かり、その身体に巻きついていく―――
「し、しまった!?これは罠―――」
―――マキシがそのことに気がついた時には既に遅く、グルグルと身体に白い糸が何重にも巻きついていくと、さらにズブズブと足元の繭の中に吸い込まれていく。
藻掻くマキシだが、突然身体に違和感を覚えてステータスを確認すると―――
―――《麻痺》の表示が点滅して現在影響を与えようとしてくる状態異常が見える。
(この糸?!《麻痺》効果が付与されて―――)
身体の状態異常に気がついたマキシだが、その時にはもう足元の白い繭の内部に全飲み込まれていき、首まで沈んでいた―――
―――歯を食いしばり足掻こうとするマキシ。
しかし、それも虚しく遂には全身が繭の内部に飲み込まれて消えていったのだった―――
―――グラウンドに『身体加速』で飛び出した四人の龍の牙達。
その身には漲る魔力が迸っていく。
―――スコーピオ
―――フィッツェ
―――アクアーリオ
―――コゼローク
その手にした黒神龍装で襲い来る虫型魔物を次々と駆逐していた。
「―――確実に殲滅する!!」
―――両手に黒短剣=奈落を握りしめたスコーピオ。
襲い掛かってきた三mはある巨大なカマキリの魔物が、両腕の鎌を高速で振り翳してくる―――
―――その鎌を両手の奈落で簡単に弾くと、更に空中に跳躍したスコーピオは横一閃でカマキリの首を切断して大きな頭部を空に切り飛ばした。
それと同時に残った胴体を回転蹴りで吹き飛ばすと、真横に飛んで行く胴体部分が次々に他の虫達を巻き込んで衝突した虫の身体をバラバラに吹き飛ばしてく―――
―――更に蹴りを入れた瞬間に吹き飛ばした胴体に火属性魔術を仕込んだスコーピオが、パチン!と指を鳴らすと同時に蹴り飛ばされた胴体がその場で大爆発を起こし、周囲の虫達を巻き込みながら炎と黒煙を上げていった。
接近する他の虫達に、そのモデルのように長く美しい脚で回し蹴りを喰らわせる―――
―――その衝撃で次々に後方に吹き飛ばされていく虫を、
スコーピオは隻眼の瞳で睨みつけていった―――
「一匹たりとも逃がさないわ!!」
―――フィッツェが右手に黒鞭=雷公掴む。
鞭全体に電撃が周囲へ放電されていく―――
―――大きく振り被った黒い鞭でバシン!と打たれると同時に高電圧の雷撃も同時に襲い掛かり、撃たれた虫の身体は節目から白い煙が立ち上がって感電死していく。
更に巨大な蜂の魔物に雷公を巻きつけると、軽々と巨大な蜂の体重を利用するように雷公を振り回し、取り囲もうとしている他の虫魔物を次々バラバラに砕いていった―――
―――最後にその蜂の魔物を大地に叩きつけるとグラウンドがクレーター状に窪み、そこに落ち込んだ虫達を容赦なく穴の上から雷公で打ちつけて感電死させていく。
「後からグラウンドを直さないと……」
自らのオーバーキル気味の攻撃で変形したグラウンドの地面に溜め息を吐くフィッツェ―――
―――『身体加速』で残像を生み出す雷公が、
襲い来る虫の群れを首、脚、腹とあらゆる部位から粉砕して死骸の山を積み上げていくのだった―――
「うふふ♪ さあ、捌かれたいのは……どの虫かしら?」
―――黒包丁=肉斬と骨斬を両手に握り締めるアクアーリオ。
大切な子供達を脅かす虫型魔物を迎える―――
―――そこに飛び込んできたのは巨大なムカデとゴキブリの魔物だ。
ムカデは毒液を吐き掛けてアクアーリオの動きを封じようとするが、その毒液を苦も無く『身体加速』で回避したアクアーリオ―――
―――だが、その回避を狙ったかのようにゴキブリが背後から飛び掛かると、アクアーリオは振り返ることもなく逆手にした肉斬で背中越しにゴキブリの腹部を貫くと同時に水属性魔術を発動して巨大なゴキブリを一瞬で凍結させる。
そして更に飛び掛かったムカデの魔物の頭部を骨斬で斬首刑にすると、生命力の強いムカデの残った身体に火属性魔術で着火して消し炭にする―――
「あらあら♪ 次はどの虫《子》かしらぁ~♪」
―――笑みを浮かべるアクアーリオには、
目の前の虫型魔物の群れも取るに足らない虫ケラにしか見えていなかった―――
「……アクアーリオ……怖い……」
―――その様子を近くで見ていたコゼローク。
黒い笑みを浮かべるアクアーリオに恐怖を感じながらも、そんな余所見をしているところを襲ってくる虫の魔物を視線も向けずに高速で振り抜く黒戦斧=毘沙門で殴り、斬り裂き、突き刺していく―――
―――小柄な身体の周りでブン!ブン!と巨大な戦斧である毘沙門を纏わりつかせるように回転させてピタッ!と虫魔物の群れに矛先を向けると、火属性魔術を発動して穂先を炎に包み込む。
両手で構えた毘沙門を横薙ぎに振り抜くと、穂先から火炎を放射して横一列に虫の群れを炎に包み込んだ―――
―――次々と消し炭に変わっていく虫達を、
ゼロークは無表情のまま冥府に見送っていった―――
「俺もこの封印を解く時が来たか……」
―――奈落での戦闘を続けていたスコーピオ。
癖のある長いブロンドの髪を風に靡かせながら、その右目を覆っていた黒い眼帯をグッと右手で引いて捲り外すと―――
「スコ・ビィイ―――ム!!!」
―――謎の技名を叫びながら『瞳光術』を発動して黄金の右目からレーザー光線のような熱線を発射したかと思うと次々に虫達の身体を貫通させ、更に横薙ぎに首を振ると視線を移動させて虫の外殻を焼き切っていく。
「ス、スコ・ビーム!?―――なにそれ?技名なの?」
近くで鞭を振るっていたフィッツェがその叫び声に驚いて問い掛けると、スコーピオは得意気なドヤ顔で答える―――
「ああっ!!態々御子が『瞳光術』の技名をつけてくれたんだ!どうだ?格好いいだろう?」
(はい?スコーピオだから?スコ・ビーム?……え?ビームってなに?格好いい?どこが?)
困惑したフィッツェだが、八雲に名前をつけてもらえて喜んでいるスコーピオの笑顔にそれが微妙だとは口が裂けても言えない……
「え、ええ♪ そうね♪ うん、流石は八雲様だわ♪ うん、そう、良い名前ね……」
それを聴いてニヤつく顔を我慢しているスコーピオの痛々しい様子を見てフィッツェは心の中で、
(やっぱり雪菜様の言っていた通りみたいね……八雲様……お戻りになったら、名前についてお話をいたしましょう……ええ、スコーピオが傷つかないように……しっかりと……)
「スコ・ビィイ―――ム!!!」
頭を悩ませるフィッツェの隣で嬉しそうに瞳から光線を放ち、虫魔物を駆逐していくスコーピオの姿に何とも言えない哀しさが込み上げてくるフィッツェだった―――
―――学園が戦場と化している時、
白い繭に取り込まれたマキシは―――
繭の内部を流されるように運ばれていき、そして繭で出来た大きな空洞の部屋に送り込まれていた。
その部屋の床に座らされるように糸の束で全身を拘束されたマキシは、目線だけを動かしていく。
「こ、此処は……」
身体は白い糸の束に拘束されたままマキシは周囲の状況を見渡して確認していくと、前触れもなく目の前の繭がボコリと盛り上がってきたことにマキシは声を上げる。
「―――ッ!?誰だ!!」
やがて盛り上がった糸の束が人の背丈ほどの高さまでくると、その束がパックリと裂けて中からは八つの目を描いた銀色の仮面を着けている女がマキシの目の前に現れた。
「……」
上下黒の全身革スーツを纏い、手甲と足甲を装備した藍色でボブカットの髪をしたその女は、一言も発することなくマキシにゆっくりと歩み寄ってくる。
「君は……誰だ?僕を捕まえて一体何をしようとしているの?」
近づいてくる仮面の女に努めて冷静に問い掛けるマキシだが、やはり女からの答えは返ってこない。
そうして目の前まで来た女がしゃがみ込むと、掌をスッと静かにマキシの前に差し出してくる―――
「ウッ?!―――蜘蛛!?」
―――そこには掌サイズの黒い蜘蛛を乗せているのが目に入り、思わず息を飲むマキシだったが、それに構わず仮面の女はマキシの肩に蜘蛛を乗せる。
「何!?一体何をする気なの!!」
(―――この糸、《麻痺》だけじゃない!魔術展開の阻害効果まであるのか!魔術が上手く展開出来ない!!)
あわよくば反撃を試みようとしていたマキシだったが、糸の特殊な効果により得意の魔術も上手く使用出来ない―――
―――すると肩に乗った蜘蛛がゆっくりと脚を進めて、マキシの白いうなじに近づいていき、
「―――ツウッ!!」
首筋に痛みを感じるとマキシの目の前が途端に揺らめき、頭がクラクラして景色がドロドロに溶けるような不快な感覚に襲われていく―――
「……その蜘蛛は『奴隷蜘蛛』……噛みついた相手を隷属させる能力を持つ蜘蛛よ」
―――そこで初めて声を発する仮面の女を、マキシはまるで呆けたような表情で見上げていた。
頭の中が何かに支配されていくような不快で吐き気が込み上げてくる衝動に包まれながらも、マキシの意識は朦朧としていくと自分が自分ではないような感覚に包まれていく―――
―――そして今は目の前の仮面の女の言葉だけが心地よく、それでいて絶対の主かのような思考がマキシを支配していく……
「……」
何も言わなくなったマキシの様子を見て、奴隷蜘蛛の能力に掛かったとことを確信した女が手を翳すと同時にマキシの身体を拘束していた糸の束がパラパラと解けていき身体を解放した―――
「これでお前は私の命令だけを聴く生きた人形になったわ」
「……はい」
静かに返事をするマキシを見て、仮面の下の女の口元がニヤリとした笑みに変わっていた。
「お前にはこれから私の手足として動いてもらう」
「……はい」
無表情のマキシはまるで人形のようだった。
「下で私の虫達を相手している奴等の実力を見れば、いずれは虫達も討伐されるでしょう……その後にお前は普通に立ち回りながら九頭竜八雲が国に戻ってくるのを待ちなさい。そして夜の相手を申し出て、油断させたところで―――あの男を殺しなさい」
仮面の女が奴隷蜘蛛によって支配したマキシに命じたことは―――
―――八雲の暗殺指令だった。
「九頭竜八雲は妻であるお前達には絶対の信頼と愛情を置いている。そんな男であれば、一人で此処を護り抜いたというお前が頼めば必ず夜の相手に選ぶだろう。お前はそれを利用して九頭竜八雲の息の根を止めるんだ。愛するお前の手で冥府に送られるなら、九頭竜八雲も本望というものだろう……」
それだけ命じると、仮面の女はマキシを外に再び戻すために繭の内部から外へと通じる道を切り開く。
「さあ、此処を通り抜けて外に戻りなさい。そして九頭竜八雲を待つのよ。死ぬために戻って来る九頭竜八雲を」
「……」
仮面の女の言葉が脳裏に響くマキシは、ゆっくりと開かれた外に通じる繭の通路に向かって歩み出すのだった―――
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2023.07.27
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漫画をご担当くださいました森あいり先生!本当にありがとうございました!!
商業案件はこれにて終了ですがこれからも、どうぞ宜しくお願い致します☆
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誤字報告も本当にありがとうございます!
これからも宜しくお願い申し上げます!




