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第26話 行く手を阻む魔物

何か今回、ちょっとはやく投稿できました。


それでは、最新話をどうぞ!

 ブルームースを撃破した龍哉は次の魔物を倒すべく、気絶しているおおなめこの方へと見据えるが……。


「!? いねぇし……。あの、糞キノコ何処へ消えやがった?」


 龍哉が見据えた先には、気絶していた筈のおおなめこが、その場から消えていたのだ。

 どうやらおおなめこは、龍哉がブルームースと戦っている最中に、気絶した状態から目を覚まして、こっそりと何処へ逃げてしまったようである。


「さては糞キノコめ……、仲間を見捨てて、逃げやがったな……。何てズル賢い奴なんだ……。糞っ!」


 龍哉は直ぐ様、おおなめこが仲間を見捨てて逃げ出していた事に気が付く。逃げ出したおおなめこに、龍哉は悪態を付きながら地面を蹴飛ばしていると……。


「龍哉!」


「!? 勇綺? 秋?」


 ミドリガマを倒した勇綺は、こちらに背を向けながら、地面を蹴飛ばしている龍哉を呼び掛ける。

 呼び掛けられた龍哉は、勇綺と秋がいる方へと振り向く。


「加勢しに来たわ! 魔物は何処にいるの?」


「何処かに隠れているのかな?」


 龍哉の加勢しに来た秋と勇綺は、魔物を探そうと辺りをキョロキョロと見渡していた。


「骸骨スライムは、もう倒した。でも、糞キノコ野郎は仲間を見捨てて逃げやがった……。すまねぇ……、二人とも……。魔物に逃げられちまって……」


「そうなんだ……。逃げられたものは仕方ないよ……。気にしないで、龍哉」


「勇綺の言う通りよ! そんな事で気にする必要なんてないわよ、龍哉! あんたは良く頑張ったわ!」


 龍哉は、ブルームースを撃破した事や、おおなめこに逃げられてしまった事を、悔しそうな表情をしながら勇綺と秋に伝える。

 話を聞いた勇綺と秋は、魔物に逃げられて落ち込んでいる龍哉を元気付けようとしていた。


「励ましてくれて、ありがとうな。二人とも!」


 励まされた事で元気が出た龍哉は、元気付けてくれた勇綺と秋に感謝をする。


「よしっ! 龍哉が元気になったようだし、はやくラズさんの娘さんを探しに行きましょう?」


「おう!」


 龍哉が元気を取り戻すと秋は、ラズの娘を探しに行こうと、森の奥へと歩き出した。

 龍哉は、森の奥へと進もうとする秋の後をついて行こうとすると……。


「ちょっと待って! 二人とも!」


「? な、何?」


「ど、どうした? 勇綺?」


 突然勇綺は、森の奥へと進もうとする秋と龍哉を呼び止める。

 呼び止められた秋と龍哉は、戸惑いながらも勇綺がいる方へと振り向く。


「秋。君と僕は、先程の戦闘で怪我をしている。ダメージを受けている状態で先に進むのは危険だ。そんな状態で、もし魔物に襲われたら、僕達に勝ち目はないよ……。先ずは魔物がいない内に、ポーションで傷を治してから、森の奥へ進もうよ」


「確かに、そうね……。わかったわ、先ずは怪我を治しましょう! 怪我を治さないまま、戦うのも何か不安だしね!」


「俺は魔物からダメージを受けてねぇから、その辺からスリングショットの弾に使えそうな、小石や木の実でも拾ってるか」


 呼び止めた勇綺は、森の奥へ進む前に、先程の戦闘で傷付いた身体を治す事を秋に提案する。おそらく勇綺は、ダメージを受けている状態で先へ進むのが不安なのだろう。

 勇綺からの提案を聞いた秋は、傷を治してから先へ進む事に納得する。どうやら秋も、怪我を治さないまま、先へ進むのは不安だったようだ。

 先程の戦闘でダメージを受けていない龍哉は、勇綺と秋が怪我を治している間に、スリングショットの弾を集めるようである。


「え〜〜と……。確か、ここに……。あった!」


「この薬で、傷を治せるのよね?」


 勇綺と秋は、マジックポーチの中から透明な液体が入った小瓶を一本取り出す。勇綺と秋が取り出した小瓶は、ランドロック王国の人達から貰った回復アイテム、ポーションである。

 勇綺と秋は、ポーションが入った小瓶を口に含むと……。


「オゲッ! マッズッ! 何これ!? このポーションって薬、マズ過ぎない!?」


「ウゲッ! ま、まぁ……、ポ、ポーションは薬だし……、お、美味しくないのは、し、仕方ないよ……」


「♪」


 勇綺と秋が口に含んだポーションは、凄く不味かった。何故ならばポーションを口に含んだ瞬間、爽やかな苦味が口の中いっぱいに広がり、ハーブの薬臭さが鼻の中を抜けて行くのである。それらによって勇綺と秋は、小瓶一本のポーションを飲み干すのも苦労していた。

 その余りの不味さに秋は、涙目になりながらポーションに文句を言い出す。

 文句を言っている秋とは対照的に勇綺は、ハーブの薬臭さと爽やかな苦味に耐えながら、ポーションの不味さに納得していた。

 秋と勇綺がポーションを飲み干すのに苦戦している最中、龍哉は鼻歌を歌いながら、地面に転がっている小石や木の実を拾い集めて、マジックポーチの中に入れてゆく。


「ウェ……、の、飲んだ……。ん?」


「オエッ……。マズ……。あれ?」


 ポーションをなんとか飲み干した勇綺と秋は、自身の身体の異変に気付く。


「身体の痛みが……、引いてゆく……。これがポーションの力……。す、凄いな……」


「左頬の痣が消えていくわ!? 味は不味いけど……、効き目は凄いのね……」


 勇綺と秋の身体の傷は、ポーションの効果によって、みるみるうちに消えていったのだ。

 ポーションの効果に、勇綺と秋が感心していると……。


「おい! 二人とも!」


「「!」」


 スリングショットの弾を拾い集め終わった龍哉は、ポーションの効果に感心している勇綺と秋を呼び掛ける。

 呼び掛けられた勇綺と秋は、龍哉がいる方へと振り向く。


「怪我は治ったか? はやく先へ進もうぜ!」


「うん! 分かった! 行こう、秋!」


「ええ!」


 勇綺と秋を先へ進むように促そうとする龍哉は、意気揚々と森の奥へと進んで行く。

 森の奥へ進んで行く龍哉の後を、勇綺と秋は急いで付いて行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴォォ……」


 勇綺達が薄暗い森の中を進んで行くと、その途中で一体の魔物と遭遇する。魔物の名前はペブルウォーク。体長は、約二十センチメートル位の、身体全体が石で出来た魔物だ。身体の色は黄土色。一頭身の身体には、つり上がった白い目と口、そして短い手足がついていた。

 ペブルウォークは、目の前に現れた勇綺達に、うなり声を上げて威嚇する。


「僕達は、先へ進まないと行けないんだっ!」


 行く手を阻むペブルウォークに勇綺は、鉄の鍬を両手に持って突撃する。


「!? 何っ!?」


「ゴッゴッゴッ……」


 ペブルウォークに、勇綺は両手で持った鍬を勢いよく降り下ろす。だがしかし勇綺の攻撃は、身体が石のように硬いペブルウォークに、あまり効いていないようである。

 こちらに大したダメージを与えられない勇綺を、ペブルウォークは嘲笑っていた。


(くっ……、なんて身体が硬い魔物なんだ! 攻撃魔法を持っていない今の僕達では、こいつを倒すのに時間が掛かる……。どうすれば、いいんだ……)


 身体が石のように硬いペブルウォークに、大きなダメージを与える手段を持っていない勇綺は、頭を悩ませるのであった。


また、魔物と戦います。

うちの主人公達、運が無いなぁ……。


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