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現代神話のエルカヴァリア  作者: 白卯兎 健太
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ミッション10「大連軍事施設強襲」後編

~ミッションエリア:中華国遼寧省 大連軍事施設~

 俺らは【ブラックローズ(とEUN)】とドンパチしていたが、途中、【ブルースカイ】が横やりを入れてきた。連中は何でも情報収集という名目で俺らと事を構えるつもりだ。しかしなぜ連中は俺らにわざわざ情報収集なんてばらしたのかはわからない。そういわれれば、こちらの思い通りに動きたくなくなる……。それが狙いか?


 早速BSが俺らに突っ込んできた。俺らもすかさず応戦する。……と、【ブラックローズ】が隙を見て逃亡しようとしているようだ。逃がすか。


《おっと!明さんの邪魔はさせませんよ》

『ソニア!』

「ハハハ、やはりお前もここに来たか」

『……天。棒読みで笑ってる』


 悪いなイヴリーン。覚醒するとなぜか感情が死ぬようだ。


 ラフシャーンが逃亡するが、明典機がペイント弾でFCSを殺し、青い奴がブレードで脚部を切断し、バランスが崩れたところでブースターがむき出しに、ライトブルーの奴がブレードでブースターを破壊した。ラフシャーン機は見るも無残な姿になってしまった。


 凄すぎる……たった一瞬でこんな状態にさせるなんて……。しかも、セシルたちを相手にしながらである。三人とも実力は高い。ほかのブラックローズ機も、ホープとBSの餌食になってしまった。


 一方俺は、ソニアと激戦を繰り広げている。ソニアは近距離用のマシンガンを装備している。攻略方法は以前と変わらないが、障害物を利用しながら、距離を詰められないようにする。Eスナイパーを撃つが、やはり避けられる。


『天、やっぱりアイツじゃ銃撃戦は不利よ!どうするの!?』

「知らん。弾切れまで待つか」

『できるの?』

「障害物をうまく利用すりゃ、どうにか……」

《おや?ずいぶん余裕のようですね?》

「へ?あ……」


 しまった……いつの間にか障害物密集地帯から抜けてしまったようだ……。どうやら飛行場に出てしまった……。当たり前だが飛行場には障害物はない。つまり狙われ放題だ。

 マシンガンの弾丸が降り注ぐ。


『ちょっと!どうすんのよ天!死んじゃうわよ!』

「くそ……もう情報収集とかもうどうでもいいや。ソニアの撃破を優先する」

『でもEスナイパー避けられる!』

「……白兵戦?」


 クッソ……。どんな敵も当てられる矛と、どんな攻撃も避けられる盾……。盾の勝利かよ。でも彼女は想定外の攻撃は当たる。そういう意味ではそこまで完璧ではないな。まあどっちみち普通の戦いでは結局盾の勝ち。せめて矛盾は矛盾のままでしてほしいよ……。命中率50%回避率50%とか……。こういうやつもいるから俺は苦手な白兵戦も練習せざるを得ないんだよな。白兵戦もなんでここまで苦手なんだろうと疑問に思いながら練習はしていた。でもノーマルモードで詰んでいる。何故だ?


 さあどうしよう……飛行場を抜けても海。何もない。そういえば北京戦って市街地でもやっているのだろうか?


『もう白兵戦で頑張りなさいよ!』

「やだ……マシンガンが怖くて近づけない……」

『何子供みたいにビビってるのよ!しかも棒読みだからビビってるように聞こえないわよ!』

「マシンガンの餌食にはなりたくない。どうにかして近づかないと……」

『AFが二重に張れればいいのに……』

「そういえばそういう機能を開発中という話があったな。でもそれ開発したらまた泥沼化するぞ……」

『あ……確かに……』


 AFを二重か……。見てみたい気がする。いや、見てみたい。そんなことよりペイント弾がほしい……。明ちゃんから奪えないかな?明ちゃんを狙えるか?

 ……駄目だ、射線上に味方機がいる……。狙えない……そこは計算済みか……。


 ……おや?なんかマシンガンが止まった。


「弾切れか?」

『ならチャンスよ天!』

「(Eスナイパー)残弾数はそこまで残ってない。これをどう使うか……」


 するとソニア機がいきなり突っ込んできた。ちょうどいい、突っ込んできたらスナイパーで撃ち落として――


ギィン!ピシピシ……


 無理だった……予想以上に速かった。とっさに反応したおかげで何とかAFで防げたけど、ひびが入ってしまった。ソニアはAFにさらにヒビを入れる。


 そうだ、今ならスナイパーで……。しかし俺の攻撃はかすった程度に終わった。


『なんで当たんないのよ!』

「覚醒したからだろ。しかしやばいな。俺のマナとネクタルが……」


 いや、ネクタルはまだ大丈夫だが、マナが持たない……。覚醒前はいつも以上にヒヤヒヤしていたからマナの消費量が増えている。正直、ちょっとしんどい。今まではこんなことはなかったのにな……。休みがほしい。


《困りました。弾切れです。ブラックローズ戦で無駄遣いし過ぎました。どうしましょう?》

「それをわざわざ俺に言うのか……」

『天、信じちゃだめよ!そんなこと言ってどうせ弾残して、油断したところでハチの巣にする気よ!』

「分かってるよ」


 やれやれ。BSの連中は俺たちを悩ませるのが好きらしい。思い通りに動けない、イライラするためにマナの消費量が拡大……もし実際にデータ採集していたら一石三鳥だよな……。俺はイライラしないからまだマシ……。すぐに倒せばそれで解決だが、相手も実力者である以上、データを取られるのは諦めた。


 白兵戦とスナイパーを混ぜるか?しかし残り2発……。ソニアは白兵戦を仕掛けてくるので、障害物密集地帯に全速力で向かう。


 ソニアも追ってくるが、今のところマシンガンを撃ってこない。ガチで弾切れなのか?スピードはソニアが上だ。背後からブレードで斬り付けてくる。本体にダメージが行かないようにAFを張るが、しんどい……。


『そ……天、大丈夫?マナ切れ?しんどい?』

「ほんとにちょっとしんどい……」

『もうどうにかして耐えきるしかないわね……』


 やっと飛行場を抜けて元の場所に戻っていけた。しかしソニアの攻撃にAFのダメージが蓄積し耐え切れずに割れてしまう。


「くそ、もうヤケクソだ」

『い、今やけくそなのね!……もうどうにでもなれー!!!』

「うるさい」


 やけくそといっても俺の心や表情はポーカーフェイスだ。焦っているはずなのに焦っていないという意味が分からないことになってるな俺……。


 残ったスナイパーを撃ち尽くす。うち一発は、AFを破って左腕に貫通した。あれ……当たった?


《ふう……ま、こんなもんか。よしみんな退くぞ》

《あれ?これで終わり?》

《もう俺は限界だからさっさと帰ろうぜ》

《私も限界ですね》

 

 明ちゃんの一声でBSが撤退を開始する。もう目的は達成したのか?

 俺たちは撤退するBSを見送りながらため息をつく。


《やっと終わったか……》

《ええ、長い戦いでした……》


 ほんとに長かったよ……。


《でもこれでEUNの戦力はある程度削れたはずだ。しかしこうなるとBSが厄介になってくるな》

《北京ではBSの勝利が濃厚か?》

《だったら今後はBSとの戦闘が多くなるな……》

《まあ、こんなところで話すのもあれだな。全機とも帰還だ》

『もう長かった~。もう明ちゃんたちとは会いたくないわ……』

「俺も会いたくないよ」

《どうせ次回も明ちゃんだろうよ!》

「『う~わマジかよ……』」


 もう明ちゃんは勘弁して……。俺とイヴリーンの絶望っぷりにみんなが笑った。









✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪

~イヴペディア~

今回の敵

*ユーフラテスmk3・・・ブラックローズの主力兵器。

*チグリスmk2・・・ブラックローズの主力兵器。飛行型。

*ユーフラテスmk4・・・ラフシャーンが乗っていた機体。E耐性が高い。

*白骨夫人・・・EUN中華では猩々と同じく主力兵器。人型。

*薬院mk3・・・明典機

*御陵・・・ソニア機

*金烏・・・きんう。飛行型。書鳴(シュウミン)機。アジア付近のブルースカイの主力兵器。

*朱厭・・・しゅえん。人型。アジア付近のブルースカイの主力兵器。

*ネルウァmk4・・・プリシラ機。欧州のブルースカイの主力兵器。

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