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現代神話のエルカヴァリア  作者: 白卯兎 健太
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プレゼント

 どうやらあの爆発がトリガーとなったようだ。あの爆発の数時間後、とうとう北京で戦闘が始まった。北京というよりかは、それより西側で北京市外だけど……。

 まだ今のところは激しい戦いは起こってないようだ。最初は様子見なのかな?

 それであの爆発はどうやら【ブラックローズ】の仕業である可能性が高いらしい。【ブラックローズ】は目的のためなら手段を択ばない極悪非道な連中で有名だ。どさくさに紛れて中東を手に入れた連中だ。どうせ今回も【BS】【EUN】【聖アジア魔術師団】を利用して中華圏を手中に手に入れるつもりなんだろう。連中の動きは見え透いている。

 しかしそう一筋縄でいかない連中であるのは事実……だそうだ。一人一人が厄介なうえに俺がフォースであることがばれてしまっている。きっと【ブラックローズ】は俺を徹底的にマークするだろう。以前戦った連中は下っ端の中の下っ端に過ぎない。それに俺が今まで勝ってきたのはフォースがばれてなかったって言うのが大きい。今となっては覚醒する前に狙い撃ちされる可能性が高い。だからどのように対処するかが俺の課題だ。た、大変だな……。

 ところで今ぶつかっているのは【BSと傘下の組織】、【EUNと聖アジア魔術師団とそのほかのグループ組織】。ブラックローズの機体は見当たらないのだとか……。

 いっつも思うんだが、【EUN】は【ブラックローズ】を好き勝手にさせて大丈夫なのか?【中東】が滅んだ要因の一つなんだろ?制裁とか何か加えないのか?関係悪化したくないから?すでに悪化してるけど……。ドウェインが許してくれないからだろうか?

 そうそう、俺たちはEUNの戦力を少しでもそぐために、BSとドンパチやっている隙に大連にある施設の奇襲を計画している。勿論連中も俺たちの動きをある程度把握しているはずだが、BSを相手にしているだろうから俺たちまで回らないだろう。とはいえ、ブラックローズがそこに待ち構えている可能性もある。北京の戦争……表は【BSとEUNと聖アジア魔術師団】だが裏側は漁夫の利戦法の【ホープとブラックローズ】という構図が出来上がるかもしれない。


『ほら!しっかりしなさい天!北京ではあんたが一番狙われるかもしれないのよ!下手したら私まで死んじゃうでしょーが!!!』

「分かってるって!ていうか最後の一言が本音だろ!」

『ええそうよ!本当のこと言って何が悪いのよ!』

「いや、別に悪いってわけじゃないけど……」

『仮に半眼チビ助が犠牲になってでも!私たちは生き続けなければ誰がエルメルの魔の手から世界を開放するの!』

「おいー、何北京でレオンが死ぬこと前提みたいなこと言ってんの。大丈夫、みんな生きて帰るんだよ」


 どうやらイヴリーンの中ではレオンは北京で死ぬ予定らしい。勝手に仲間を殺すな!

 俺が今やっているのは、先ほども言った通り俺に集中的に狙い撃ちされるのを対処するためにシミュレーションをやっている。これが意外と難しくて、回避に専念し、いかに長く耐えきれるかを練習しているが、俺一機に対し、相手は数十機。俺が覚醒してもチートになるのは狙撃だけで、回避能力や技術が上がることはあっても、相手からは普通に狙えるレベルでしかない。そしてせいぜい度胸がよくなるだけだ。


『ほら頑張って天!私が死んでもいいの!?』

「いや、いいわけないけど」

『じゃあもっと長く耐えなさいよ!』

「セシルたちもいるし、一人でやるわけじゃないんじゃ……」

『そういう甘いこと言っているから死ぬのよ!わかる!?冗談は顔とレオンだけにしなさい!』

「レオンは一切関係ないよな!?」


 でも回避専念して二分耐えきったら十分ってセシルが言ってたんだけどな……。セシルたちも俺を守ってくれるそうだし……。フォースってバレたら、こういうときが厄介だな。なんでも強ければいいというわけではない……現実を見せつけられてしまった。


ヴィイイン


「天君。親父さんが呼んでるよ」

「へ?親父さんが?」

『何かしら?あざみ野に何かしらエラーが見つかったとか?データがエロ画像しか出てこないとか』


 どんなエラーだよ。もしそれなら最悪のエラーじゃないか。しかし親父さんが俺を呼び出すとは珍しいな。何か整備不良でもあったのだろうか?手を抜いた覚えはないんだけど……。

 シミュレーターをシャットダウンさせて、急いで整備場に向かう。




✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪

「親父さん!」

「おう来たか天!今からいいものを見せてやる」

『いいもの?』


 どうやら整備不良の件ではなかったようだ。よかったよかった。ところでいいものって何だろう?

 親父さんは赤い布で覆いかぶさっているものの近くに行った。あれが俺のプレゼントかな?ワクワクする!

 親父さんは赤い布を外した。


「おお!」

『こ、これって……!』

「そうだ、お前さん用の新しい武器だ」


 おお!なんということだろうか!ついに新しい武器を手に入れたぞ!見たところ、どうやら新しいスナイパーライフルのようだ。デザインもかっこいい!でも俺的には以前のスナイパーのほうが(デザインは)好きだな。でもそれがテンションをさげることにはならない。慣れたら愛着を持つだろう。


「どうしたんですかこれー!!!」

『すごーい!!!』


 やばい、俺かなりテンションが上がってる!イヴリーンも。ここまでワクワクするのはいつ以来だろうか?


「ハハハ!やはり新しいものはどれでもワクワクするな!これはEエナジースナイパーライフルだ。威力、弾速が期待できるぞ!」

「Eスナイパー!すげー!俺も使ってみたかったんですよ!」

『天!あんた目がキラキラし過ぎよ!』

「ハハハ!オマエモナー!」


 俺もイヴリーンも目がキラキラ!お互い笑いあい、親父さんもうなずいている。一方で、俺たちの異常なテンションの高さに周りの整備班は引き気味だ。アルマちゃんは苦笑してるし。温度差がすごい。


「ブラックローズはおそらくお前さんを優先的に狙ってくる可能性が高い。これがあれば生存確率も上がるだろうし、お前さんなら使いこなせるだろうと信じているよ」


 ああなるほどね、確かにその通りだ。やはり【ブラックローズ】が厄介だな。あいつら、俺の情報を持っているだろうし。


「これは本来バカ高い武器だ。これだけでも五十万エクシャ(約五千万円)かかる」

「五十……!?」

『たっか!』


 流石エナジー武器は値段がエグイ……。エナジー武器は実弾と比べ、火力が高く、弾薬費も安い。その代わりに銃そのものが異常に高い傾向にある。マジック武器のほうがもっとエグイけど……。


「【トワイライト・システムズ】から極秘裏にホープへプレゼントされたものだ。連中は俺たちの勢力拡大を期待しているとな」

「プレゼントってタダですか?」

「ああ、そうだ」

『ム~。なんか胡散臭そうな企業ね』

「ああ言う軍事関連の企業は胡散臭い奴が多い。俺たちはあいつらに利用されているところもある。が、連中の思惑に乗らないように気を付けないとな」


 軍事関連の企業は戦争が起こるほど利益が出るそうだ。ああいう連中は信用しないほうが身のためだな。とはいえ、まだ弱小勢力に過ぎない今の俺たちは利用される側なんだけど……。

 ちなみに親父さんが値段の話になると、『絶対にやられるな』という意味になるらしい。それの値段が高ければ高いほど……。さりげなく俺にプレッシャーかけてない?


《戦闘員の皆さん、まもなく作戦行動を開始します。至急オペレーションルームに集合してください》

「……!ついに来たか」

『天!あんたの腕の見せ所よ!』

「おう坊主!お前さんの実力を頭の固い自称エリート共に見せつけてやれ!」

「応援していますよ天さん!いざというときはソランジュちゃんを頼ってあげてくださいね!」

『どうせ言われなくとも頼むことになるから心配しないでねアルマちゃん!』

「お~いイヴリーン何言ってんの~」


 せっかく親父さんやアルマちゃんが俺に激励してくれているのに水を差すイヴリーン。相変わらずイヴリーンは揚げ足とらないと気が済まないのだろうか?俺はイヴリーンに冷めた目でそう言った。そのあとオペレーションルームへ直行!









✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪

~イヴペディア~

*トワイライト・システムズ・・・この世界で一番の軍需企業。本社はエルメル帝国の工業地帯にある。傘下には神奈製作所などがある(機密事項のため、一般には知られていない)。エルカヴァリアのほかに武器なども製造・販売を行っている。

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