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現代神話のエルカヴァリア  作者: 白卯兎 健太
日本編
24/44

不透明な動き

「なに………?」

「そんな……馬鹿な……!」

「う……ウソ……」

「!」


 セド、レオン、ソランジュ、ソフィアさんが驚いた顔でこちらを見ている。


「「「そ…天が眠ってない!?」」」

「お前らひどいな!」

『……(笑)』

「お前も笑ってんじゃねーよ!」


 みんな俺が眠って帰ることを期待してたらしい。残念だったな!そこまで俺はしょぼくねーよ!ていうか、ソフィアさんも驚いていたし、さりげなくひどくない?


『あははは!まあ、笑ったのは悪かったわよ!だってあの天が、天がね……アハハハハ!』

「笑いながら謝るな!しかもまた笑ってるしこいつ……」

「ま、まあみんなそう思ってたから予想外すぎてこういう反応だったんじゃないかな?正直に言うと、俺もびっくりしたよ」

「でも待ってください。起きているということは、今回は覚醒しなかったのですか?」

「うん」

「覚醒せずにガニメデ落としたのか………わずか短期間で………」

「普通にすごいんじゃねーのか!?」

「普通にすごいな。しかもあのAF兵器を動力部に展開されても、それを難なくクリアした。少なくとも俺が知っているルーキーにお前以上の者を知らない。いや、それ以上に気になることがある。以前、お前の動きと比べて判断力も動きもだいぶ変わっていた。何があった?」


 背後からいきなりリーダーが現れたのでビビった。


「そう言えばそうだな。地上戦でちょっと様子を見てたが、動きがだいぶ良くなっていた。そう簡単によくなるものではないはずなんだけど……」

「う~ん、よくわかりませんし、無意識に動いていましたね……なんでだろ?」


 自分のことなのに、全然わからない……なんだか薄気味悪さを感じてしまう。なんなのだろう?


『前回の時、奇妙な夢とか見なかったの?』

「奇妙な夢?特に見てはないけど……あれ?」

「!何か覚えが?」

「前回のミッションの時、夢は見ませんでしたけど、起きた時異様に体が軽くなった感じがしました。肩の凝りとかもなくなっていましたし……」

「そうか……」

「リーダー、これも“フォース”の恩恵なのか?」

「……まだ分からん。おそらくその可能性は高い……といえば簡単だがな……」

「仕方ががないのではありませんか?まだ私たちは深刻な情報不足に悩ませれていますが……」

「大阪の情報次第だな。勿論すべての情報が消されている可能性はある」

「西日本政府の関係者も捕縛したし、奴らの尋問も収穫があるかどうか」

「あまり期待しないほうがいいのかもな」

「しかし、それより問題はあのざる警備だ」


 ザル警備はもちろん大阪拠点の件だ。空母が派遣されたとはいえ、わずか一隻だし。不審点だらけだ。本当に重要な拠点だったのか?EUNお得意のただの謎作戦ならいいが……


「連中にとって大阪を取られるということは大きな痛手となるはずだ。それならば、大規模な防衛部隊を展開しているはず。だが連中はなぜか陽動部隊程度の兵器しか展開しなかった……」

「つまり大阪を捨てても連中にとっては痛くもかゆくもないということか……?」

「支部にとっては痛いどころではないだろう。支部の最終的目標は日本のEEZのはずだ。本部からの命令だろう」

《リーダー!緊急事態が2件ほど。旧中国でBS部隊が大規模な侵攻をを開始しています!》

「何!?」


 ビジョンから映像が流れてきた。EUNの兵器が移っている。基本的に見たことがない兵器ばかりだが……


《こちらをご覧ください!》

「……!?これは極東支部の兵器じゃないか……」

「わざわざ極東支部の拠点を捨ててまで……まあ、中国のほうが重要か……」

「中華国周辺は人間が多いからな。あそこを抑えれば有利に事を進めることができる」

「ということはやはり本部から支部に指令が渡ったのか?」

「もう一件はなんだ?」

《はい、支部局長と副局長ら上層部が何者かによって暗殺されたとのことです》

「「「「『え!?』」」」」

「……BSの仕業か?」

「結構警備は厳重なんだけどな」

「BSは中華をとるために日本から撤退し、EUN極東支部もがたがた。今がチャンスだ。今のうちに連中を追い出し、さらなる戦力拡大を図るぞ」


*********


「しっかしほんとにいきなりだよなあ。もしあの情報が本当なら逆に怖いんだけど……」

『何が怖いの?』

「EUNトップの件、実は俺たちを誘導させていたりして……」


 アニメやゲームでこういった誘導させる展開が多かった。もしかしたら……


「考えすぎじゃないのか?」

「そうだといいけど、お前ももう少し考えてくれたらなおいい………」

「アハハ……」


 セドに対して相変わらずのレオンの毒舌。セドは確かになんも考えてなさそうだ。


「でもどうなんだ?警備が手薄の隙をついて暗殺したのか?」

「実際はどうだろうね……。警備が一般人(ノーマル)だけなら明ちゃん達でもできるかもしれないが……」

『あ、そういえば、EUNの支部と四大組織の関係が悪化しているとか聞いたけど……』

「近くに関係が悪化しているらしい“聖アジア魔術師団”や“ブラックローズ”がいるし、あいつらなら可能性は……。しかしそれならいったいなんのために?BSが北京に大規模な侵攻を行っているし、あそこを落とされたら、EUNや“聖アジア魔術師団”はたまらんだろう。仲違いはデメリットしかないと思う」

「いや、“ブラックローズ”が怪しくね………?》

「俺もやはりそれが一番怪しいな。あの兵器は“ブラックローズ”が保有する兵器だ。俺たちがBS時代、ブラックローズは過去一度、中東支部の上層部を暗殺したことがある。その後、“ブラックローズ”と太いパイプ関係を持つ人間を上に出し、事実上、中東地域は連中が支配しているのも同然。その地域の利権がほしかったんだろう。あそこは石油や天然ガスはもちろん、ネクタルの材料となる資源も存在する」

『つまり、今回もそのようなやり方を……?』

「十分にありうることだよ。極東支部を事実上、傀儡組織にしてBSを返り討ち。将来的には中華国周辺や日本の掌握だろう。日本のEEZ(排他的経済水域)はかなり広いしね。まあ、北京を失うのは避けたいから、そこでBSを迎撃してやがて日本にも大規模な侵攻を仕掛けてくるだろうさ」


 なるほど、日本って確かに国土面積はあれだが、EEZは世界でもトップクラスの広さだからなあ。この世界特有の海底資源もたくさんあるし……


「じゃあ、BSと正面衝突を起こしたら結構時間がかかるんじゃないか?」

「そうだといいけど連中は依然、使用禁止のはずの核兵器を一回だけ利用したことがあるからな……。まともな人間ならそうやすやすと使えないと思うが」

「でも連中が核を使ったのは5年前………」


 もしかしたら使うかもしれんね……。あいつらまともそうな人間ではないから……。しかもつい最近だからなおさら。


「今は情報が少ないし、どうしようもない。準備万全で挑むしかないな……」

「EUNの謎作戦でも期待しとこうぜ!」


 この世界に来て、改めて情報の大切さを改めて知ったよ。大阪で面白い情報を得られたらいいけど……。


*********






~イヴペディア~

*謎作戦・・・EUNは一般人でも普通ならやらないはずの作戦をとる。圧倒的な戦力でも時々不利にさせ(無傷の母艦を特攻させるなど)、無駄な死者が出る。なぜこのようなバカな手段をとるのか全く見当もつかず、ある意味BSやホープの頭を悩ませている。

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